トッテナムに所属しているイングランド代表FWハリー・ケインと韓国代表FWソン・フンミンが、プレミアリーグの歴史における“ある記録”に並んだ。
プレミアリーグ第33節が27日に行われ、トッテナムはマンチェスター・Uと2-2で引き分けた。トッテナムは前半に2点リードを許す苦しい展開となったものの、後半に入ると猛攻をスタート。56分にスペイン代表DFペドロ・ポーロのボレーシュートで反撃の狼煙を上げると、79分にはトッテナムの“2大エース”が大仕事をやってのける。アルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロが相手のロングフィードを跳ね返すと、ボールは敵陣右サイドへ。反応したケインが最終ラインとGKの間に低弾道のクロスボールを供給し、最後はソンが押し込んだ。このゴールはトッテナムにとって貴重な同点弾に。勢いに乗って逆転まで持ち込むことはできなかったが、連敗を「2」でストップすることに貢献し、ライアン・メイソン暫定監督の初陣でチームを敗北の危機から救った。
イギリスメディア『Squawka』やデータサイト『Opta』によると、ケインのアシストからソンがゴールを決めるのはこれで24度目のことだという。これはプレミアリーグの歴史における最多タイの記録となっているようだ。ケイン、ソンのコンビと同じく24ゴールを記録している2名は、かつてチェルシーで活躍した元イングランド代表MFフランク・ランパード氏と元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ氏。2000年代半ばから2010年代初頭にかけてチェルシーで共演し、クラブ初のプレミアリーグ制覇(※イングリッシュ・フットボールリーグ時代除く)やチャンピオンズリーグ優勝を共に実現させた“名コンビ”で、ランパード氏のアシストからドログバ氏が24ゴールを挙げていた。
プレミアリーグ史においてチェルシーの“レジェンド”2名しか成し遂げていない記録に肩を並べたケインとソン。2015-16シーズンから共にプレーしている両者は、今後もプレミアリーグを代表する“ホットライン”として、トッテナムの攻撃陣を彩っていくだろう。