4月29日に開催されたケージ格闘技大会『FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』(国立代々木競技場第一体育館)ダブルメインイベント第1試合(第8試合)で、平本蓮(剛毅會)と斎藤裕(パラエストラ小岩)が対戦。2-1の判定で齋藤が勝ちを収めた。
キャリア30戦を超える斎藤に対し、平本は2020年の大みそかにMMAデビューし、今回が5戦目。経験では圧倒的に齋藤が上回るが、平本は前回の試合で、実力者の弥益“ドミネーター”聡志から勝利しており、加速度的に成長を見せている。試合前のTwitterでも、「断言する。これは平本蓮の時代だ」と、怪気炎を上げていた。
そんな平本の実力を図る意味でも重要な一戦。1Rの序盤は、サウスポースタイルで構える平本と、オーソドックススタイルで構える齋藤がともに打撃で様子を見ていたが、齋藤がカウンターでタックルをした後、金網に押し込んでテイクダウンを奪いにいく。すんなり寝技の攻防に行くかと思いきや、平本も腰を残し、対策をしっかり練ってきたことが伺える。その後は膠着状態が続きゴング。
2Rも、1Rと同じような展開となり、齋藤が金網に押し込むも、平本はそれを切り、再び打撃戦へ。タックルからのプランを辞めたのか、右のストレートを打ち込む齋藤に、ローキックでペースを掴む平本。どちらも決定打はなく5分間が終了。
そして最終ラウンド。再度、齋藤は金網に押し込んでいくも動きなくブレイク。スタンドの攻防に戻り、齋藤がフックを見せてまたタックルをするも、平本は見えているのか、落ち着いてそれを切っていく。そのままゴングが鳴り、どちらも勝ち名乗りを上げて注目の判定。それぞれ1票ずつ入った後、最後は斎藤に票が入り、判定決着となった。
「(平本が)勝ったらやりますよ」と因縁の相手、朝倉未来が語っていたが、これでまた延期しそうな様相だ。
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