前哨戦で平本のトラッシュトークに食われっぱなしの元RIZIN王者も、ケージ上では技術で完封。2年ぶりの勝利にグッとこらえきれず涙する姿に、ラウンドガールも頷きながら感極まり、思わず涙をこらえる様子に反響が殺到した。
4月29日に国立代々木競技場 第一体育館で開催された「RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI」で斎藤裕と平本蓮が対戦し、2-1の判定で斎藤が2年ぶりの勝利に涙を見せた。
前日計量での「明日から僕の時代です」と新時代を宣言したプロMMA5戦目の平本と元RIZIN王者・斎藤の注目のカード。カウンターで組んだ斎藤が強引にテイクダウンするが、平本は腰の強さを見せすぐ立ち上がる。その後もケージを背に巧みな防御を見せる平本、斎藤は後ろにまわりコントロールとケージレスリングで最初の5分が経過する。
2ラウンド、距離の攻防も再び組んでクラッチの斎藤、耐える平本の攻防が続くが、平本が離れ際にパンチ。スタンドの攻防でロー、ハイと蹴りを散らしながら蹴りに合わせて斎藤がタックルを仕掛けるも、平本が素早くバックを取り予想外の対応力を見せると解説の高阪剛は「これは斎藤選手も予測していなかった」とその適応力に舌を巻いた。
最終3ラウンド、インローからストレートの連打と散らしながら打撃勝負の平本に再び斎藤がケージに押し込みヒザで削りながら仕掛けるもブレイク。中央で再開、斎藤がタックルするもこれも平本が立ち上がり防御の時間が続く。残り1分の攻防、両者スタンドで打ち合うが決定打なく試合終了した。
判定結果は2-1で斎藤の勝利。前哨戦ではトラッシュトークの名人、平本に巻き込まれ寡黙さ故に”食われる”場面も目立った斎藤だがケージ上ではしっかりと結果を残した。
試合後のマイクではやっと開放されたか笑顔を見せ「平本選手ありがとうございました。本当に試合前は盛り上がりましたね。(自分の)内容はまだまだですけど…」と振り返り次の瞬間にはグッと涙をこらえる姿も…。
斎藤にとって実に2年ぶりの勝利ということもあり「負け続け中でも変わらず応援する人たちがいて」と感極まると、勝利を祝っていたラウンドガールも「うんうん」頷きながら涙をこらえる場面も見られた。
解説の高田延彦も斎藤について「この階級ではベスト5に入る選手だから」と称賛。ゲストのケンドーコバヤシも「必ずチャンピオンに返り咲く選手」とエール。破れた平本に関しての視聴者の感想も様々「防御一方」「何もしていない」と辛口コメントもあるなか「平本着実に上手くなってるな」「組み力が強くなっている」「成長スピードがえぐいな」と5戦目で見せたポテンシャルに期待を寄せた。