マンU、B・フェルナンデスの決勝弾で辛勝…アストン・ヴィラの無敗記録は「10」で途絶える

 プレミアリーグ第34節が30日に行われ、マンチェスター・Uとアストン・ヴィラが対戦した。

 前節トッテナムとの一戦を2-2の引き分けで終え、勝ち点を分け合ったマンチェスター・Uは、直近のリーグ戦4試合で負けなし(3勝1分)と好調を維持。現在は4位につけている。チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けて落とすことのできない一戦が続く中、今節は本拠地『オールド・トラッフォード』にアストン・ヴィラを迎える。

 アストン・ヴィラは昨年10月にウナイ・エメリ監督が就任してからの20試合で13勝を挙げるなど、現在最も勢いに乗るチームの1つだ。前節フルアム戦での勝利で暫定6位につけており、こちらも来季ヨーロッパでの戦いに狙いを定める中での重要なゲームとなった。

 試合は雨の中、両チームとも足を滑らせるシーンが散見、徐々にマンチェスター・Uが攻勢を強めていく中、28分には左サイドでロングボールを受けたジェイドン・サンチョが敵深いところで中へ切り込みマイナスのパス。それを受けたカゼミーロがペナルティエリア内から右足を振り抜くも、シュートはクロスバーを叩きゴールとはならなかった。

 それでも39分、マンチェスター・Uが均衡を破る。相手のゴールキックをカゼミーロが跳ね返したボールに、マーカス・ラッシュフォードが抜け出すと、少し離れた位置から意表を突くグラウンダーのシュートを放つ。一度はGKエミリアーノ・マルティネスに防がれるが、そのこぼれ球をブルーノ・フェルナンデスが押し込み、待望の先制点を奪った。

 後半に入ってもマンチェスター・Uが主導権を握る展開は変わらない中、アストン・ヴィラは少ないチャンスでゴールに迫る。67分にはゴール前の混戦からこぼれたボールをジョン・マッギンが左足で狙う。勢いのあるグラウンダーのシュートはゴール右に外れた。

 追加点が欲しいマンチェスター・Uは73分、タイレル・マラシアからの横パスを中央で受けたカゼミーロがダイレクトで左足を振り抜く。鋭いシュートはゴール左にわずかに外れた。

 続く81分にはアストン・ヴィラに決定機。左サイドから抜け出したオリー・ワトキンスがマイナスのクロスを送ると、これがマンチェスター・UのDFに当たり、ゴール前にポジションを取っていたドウグラス・ルイスの目の前へ。1度目の低弾道のシュートはDFにブロックされ、その跳ね返りを再び狙うが、2度目のシュートはヴィクトル・リンデロフに頭でクリアされた。

 結局後半は両チームとも得点を奪うことができないまま試合終了。マンチェスター・Uは無敗記録を「5」に伸ばした。一方のアストン・ヴィラは2月下旬から続いていた無敗記録が「10」で途絶える結果となった。

 マンチェスター・Uは次節、5月4日にアウェイで三笘薫の所属するブライトンと対戦する。アストン・ヴィラは6日にウルヴァーハンプトンのホームに乗り込む予定だ。

【スコア】
マンチェスター・U 1-0 アストン・ヴィラ

【得点者】
1-0 39分 ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・U)