バイエルンが今夏のストライカー補強に向けて、フランクフルト所属のフランス代表FWランダル・コロ・ムアニとの交渉を開始したようだ。5月1日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
長らく得点源として活躍してきたポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(現:バルセロナ)が昨年夏に退団して以降、絶対的な“9番”が不在となっているバイエルン。今シーズンは34歳のカメルーン代表FWエリック・マキシム・チュポ・モティングが主にセンタフォワード(CF)の主力を務め、ここまで公式戦29試合の出場で14ゴールを挙げているが、クラブは今夏の移籍市場でストライカーの補強に乗り出す可能性が高いと見られている。
実際にオリヴァー・カーンCEO(最高経営責任者)も、先日のチャンピオンズリーグ(CL)敗退後に「今日見た“9番”(アーリング・ハーランド)も含めて、ストライカーを補強するためにあらゆることを試したが、残念ながら上手くはいかなかった」と“9番”不在を嘆きつつ、「常に目を光らせ、毎日対処しているけど、レヴァンドフスキのような“9番”をヨーロッパで獲得することは困難だ」と、ストライカーの獲得を狙っていることを明かしていた。
一線級のストライカー獲得に向けて、トッテナム所属のイングランド代表FWハリー・ケインやナポリ所属のナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンらへの関心が明らかになっていたバイエルンだが、同じくブンデスリーガで活躍するコロ・ムアニの獲得に向けて代理人との交渉を開始した模様だ。今シーズンからフランクフルトで活躍するコロ・ムアニは、CFを主戦場にここまで公式戦40試合の出場で20ゴールをマーク。バイエルンのウリ・へーネス名誉会長も、その能力を高く評価し、今夏の獲得を熱望している逸材だ。
今回の報道によると、コロ・ムアニはバイエルンの獲得候補リストの最上位に位置づけられており、クラブは同選手に対する関心をますます強めているという。具体的な内容こそ話し合われなかったものの、最初の交渉自体は非常にポジティブなものであったと『スカイスポーツ』は伝えている。また、フランクフルト側も、バイエルンからのコロ・ムアニに対する接触を把握しているようだ。
なお、コロ・ムアニに対しては、バイエルンと同じくCF補強を目指しているマンチェスター・Uからの関心も明らかになっている。今後、同選手の獲得をめぐって争奪戦が勃発する可能性もあるかもしれない。