フライブルクvsライプツィヒ

 DFBポカール準決勝が5月2日に行われ、フライブルクライプツィヒが対戦した。

 昨シーズンの“決勝カード”が今シーズンは準決勝で実現。大会連覇を目指すライプツィヒはここまでホッフェンハイムドルトムントを撃破し、ベスト4に進出。ブンデスリーガで5位につけ、チャンピオンズリーグ(CL)でもベスト16に進出するなど、今シーズンも安定した強さを見せている。対するフライブルクは準々決勝でバイエルンを撃破。リーグ戦でも3連勝中と好調で、ライプツィヒを上回る4位につけている。ここまで公式戦通算7ゴールを挙げている日本代表FW堂安律の活躍にも注目だ。

 序盤は両チームがチャンスを作り合う展開に。ライプツィヒは5分、敵中央で縦パスを引き出したダニ・オルモがボックス内にスルーパス。しかし、抜け出したクッリストファー・エンクンクのシュートは惜しくも枠の左へ外れた。対するフライブルクは9分、速攻から右サイドにボールが渡ると、これを受けた堂安がカットインでボックス手前中央まで侵入。そのまま左足を振り抜いたが、シュートは枠の右へ外れた。

 試合の均衡が破れたのは13分、エンクンクの右からのクロスがファーサイドに流れると、オーバーラップしたマルツェル・ハルステンベルクがこれをキープ。ボックス外からのクロスに中央でダニ・オルモが頭で合わせネットを揺らした。畳み掛けるライプツィヒは直後の14分、ティモ・ヴェルナーからダニ・オルモと繋ぎ、最後はボックス中央に抜け出したベンヤミン・ヘンリヒスがゴール右下隅に流し込み、あっという間にリードを2点に広げた。

 その後は拮抗した展開が続いていたものの、36分にまたもライプツィヒがスコアボードを動かす。右サイドの敵陣深くでボールを受けたドミニク・ソボスライがダニ・オルモとのパス交換でボックス内に侵入。そのままゴール左下隅に流し込み、ネットを揺らした。勢いに乗るライプツィヒは45+1分、ボックス内でダニ・オルモの縦パスを引き出したエンクンクが冷静にゴールに突き刺し、リードを4点に広げた。

 大量ビハインドを負ったフライブルクは56分、後方からのパスでDFラインの背後を取ったロランド・サライが、カバーに入ったヨシュコ・グヴァルディオールに倒される。オンフィールドレビューの結果、グヴァルディオールにレッドカードが提示された。このプレーで得たFKをヴィンチェンツォ・グリフォが直接狙ったが、枠を捉えたシュートはGKの好セーブに阻まれた。

 数的優位となったフライブルクは相手ゴール前に迫るシーンを増やしていくが、ライプツィヒの体を張った守備を崩せず、シュートに持ち込むことができない。ライプツィヒの選手がピッチ上に倒れ込み、フライブルクの選手と揉み合いになるシーンも増えていく。75分、フライブルクはサライの左クロスにミヒャエル・グレゴリッチュが頭で合わせ、3点差に詰め寄った。

 その後も攻勢を強めたフライブルクだが、追加点を奪うことはできず。逆に90+7分、ライプツィヒはソボスライがPKでダメ押しゴールを奪った。試合は1-5で終了し、勝利したライプツィヒが決勝進出を決め、大会連覇に王手をかけた。なお、堂安は前半のみのプレーとなっている。ライプツィヒは現地時間6月3日に行われる決勝で、シュトゥットガルトvsフランクフルトの勝者と対戦する。

【スコア】
フライブルク 1-5 ライプツィヒ

【得点者】
0-1 13分 ダニ・オルモ(ライプツィヒ)
0-2 14分 ベンヤミン・ヘンリヒス(ライプツィヒ)
0-3 36分 ドミニク・ソボスライ(ライプツィヒ)
0-4 45+1分 クリストファー・エンクンク(ライプツィヒ)
1-4 75分 ミヒャエル・グレゴリッチュ(フライブルク)
1-5 90+7分 ドミニク・ソボスライ(ライプツィヒ)