ラ・リーガ第33節が2日に行われ、レアル・ソシエダがレアル・マドリードを2-0で下した。試合後、スペインメディア『マルカ』が先制点を決めた日本代表MF久保建英のコメントを伝えた。
試合はスコアレスで迎えた後半、レアル・マドリードのゴールキックにてベルギー代表GKティボー・クルトワからのパスがブラジル代表DFエデル・ミリトンに入ると、レアル・ソシエダは連動した守備で奪いにかかる。パスコースを封鎖してミリトンが判断に迷うと、切り返したところで足を滑らせ、慌てたバックパスを久保が見逃さず。左足でゴールに流し込んだ。久保の2試合連続今季8ゴール目でレアル・ソシエダが先手を取ると、85分には元スペイン代表MFダビド・シルバがボール奪って左サイドへ展開。最後は久保に代わって投入されたU-21スペイン代表MFアンデル・バレネチェアがカットインから右足を振り抜き、勝利を決定付ける追加点を沈めた。試合はこのままタイムアップを迎え、レアル・ソシエダが2連勝。ラ・リーガ4戦負けなしをキープした。
試合後、久保は『マルカ』の取材にて「自分たちがやっていることに誇りを持てる一戦でした。ホームでの残り試合の中では、間違いなくレアル・マドリードが最もタフな相手だと思っていたので、勝利できて嬉しいです」と結果に対して喜びを露わに。「加えて、ヨーロッパの中で最も優れたチームの1つを相手にゴールを決めることもでき、幸せです」と自身のゴールに触れた後、「明日の『マルカ』には僕の写真が載るんですよね?記念に新聞を買いに行きますよ」と、久保のコミュニケーション力が垣間見えるやり取りで古巣相手に決めたゴールを喜んだ。
この勝利で4位レアル・ソシエダは勝ち点を「61」まで伸ばし、暫定的に5位ビジャレアルとの勝ち点差を「8」まで広げた。仮にビジャレアルが今節を勝利しても、その差は「5」。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けて、レアル・ソシエダが優位な状況であることに変わりはない。「僕が仮に残り5試合で1点づつ決めれば、ほぼほぼCLに行くことができるでしょう。この記録がどこまで続くか見てみましょう」と話した久保は「今日はすべての面で最高のラ・レアル(※レアル・ソシエダの愛称)を見せられたと思います。今日のように重要な試合があと5回続きますが、この調子でいけば目標を達成できるはずです」と、自身初のCL出場への意欲を見せている。
「子どもの頃はCLを見るためにテレビをつけており、CLのアンセムも聴いていました。2年間ヨーロッパでプレーしてきて、今回はCLでプレーするための新たなステップを踏み出したいです」
また、直近の久保の活躍により、一部メディアからは古巣のレアル・マドリードが買い戻しを検討していると報じられている。レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が前日会見にて「彼は素晴らしいプレーをしているね。今後数カ月の間で話し合うことになるだろう」と話したことも相まって、試合前後にアンチェロッティ監督と会話したのかを問われると、「彼は私に個人的に話しかけるようなことをする人間ではありません」と一蹴。自身は来季もレアル・ソシエダでのプレーを続ける方針であることを明かしている。
「僕自身、ラ・レアルの人々が来年は僕のことを必要としていないのではないかと恐れていましたが、彼らからの信頼は感じられています。僕自身も非常に嬉しく思っていますし、来年の僕も間違いなく、100%ラ・レアルの選手です」
【ゴール動画】久保建英が相手のミスから2試合連続ゴール!
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久保がゴーーーール‼💥💥
古巣レアル相手に今季8点目!
\後半立ち上がり、レアル守備陣の連係ミスを抜け目なく狙いゴーール!💥
古巣レアル相手に貴重な先制弾👏🏆ラ・リーガ第33節
🆚ソシエダ×レアル・マドリード
📺 #DAZN 見逃し配信 pic.twitter.com/SJvIDYUNWl— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 2, 2023