ブラジルのバイーアは4日、シティ・フットボール・グループ(CFG)がクラブの株式の90パーセントを取得したことを発表した。なお、残りの株式10パーセントは引き続きバイーアが保持することになるようだ。
CFGはマンチェスター・C(イングランド)を筆頭に、世界各国のクラブを次々と傘下に収めている。ニューヨーク・シティ(MLS)、メルボルン・シティ(オーストラリア)、モンテビデオ・シティ・トルケ(ウルグアイ)、トロワ(フランス)、ロンメル(ベルギー)、ムンバイ・シティ(インド)、ジローナ(スペイン)、パレルモ(イタリア)でも筆頭株主を務め、四川九牛(中国)と横浜F・マリノス(日本)の一部株式も保有している。また、クルブ・ボリバル(ボリビア)とはパートナー契約を結んでおり、バイーアはグループの13クラブ目となった。
1931年に創設されたバイーアは過去に2回のリーグタイトルを獲得しているが、最後に優勝したのは1988年となっている。2001年以来、1部でのリーグ戦は8位以上で終えることができておらず、昨年は6年ぶりに2部での戦いとなったものの、今シーズンはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)に所属し、現時点では15位に位置している。
バイーアの株式を取得したことに際し、CFGのフェラン・ソリアーノCEO(最高経営責任者)のコメントをイギリスメディア『BBC』が次のように伝えている。
「ブラジルではフットボールが一番のスポーツだが、経済的な観点では20年前にヨーロッパで起こったような発展はできていない。今日のプレミアリーグは、その構造によって現在の形になっている。一般的な方法でチャンピオンシップを成長させることができるかは私たちと他のブラジルのクラブにかかっている」
「その可能性には目を見張るものがある。それは世界で最も優れた才能の源だ。機会を逃すことはできないし、私は助けたいと思っている。私たちは今、パートナーとしてクラブがその可能性を最大限に発揮できるように支援する旅を始めたばかりだ」
「これは長期的なプロジェクトだ。過去5回のプレミアリーグのうち4回を優勝しているマンチェスター・Cを見てみればわかる。あの地点に到達するまでに14年の努力が必要だった」