「何からどう書けば良いのか…ムネがつまって…」
「お母さんはこんな死に方で死んでいきますが恨まないでネ?…」
 前田勝さん(39)が見せてくれたのは、遺書。18歳の時に亡くなった母親が書いたものだ。「悲しみはもちろんあるが、それ以上に憎しみがめちゃめちゃ強かった。なんて自分勝手な人なんだと」。そんな母親の死について書いた本が先日出版された。タイトルは『遠い家族 母はなぜ無理心中を図ったのか』。