リーグ・アン第34節が6日に行われ、スタッド・ランスとリールが対戦した。
スタッド・ランスはシーズン途中に19試合無敗というクラブ記録を打ち立てたものの、現在は3連敗中と苦しい時期に突入している。5試合ぶりの白星を狙う今節は、来季のヨーロッパカップ戦出場権を争っているリールとホームで対戦。伊東純也は23試合連続のスタメン出場を飾った。
試合は21分、伊東が右サイドからチャンスを演出。背後からのパスを受け、ダイレクトでボックス内にクロスボールを送るも、ここは中央の2人には合わない。それでも、ファーサイドへ流れたボールを拾ったティボー・デ・スメットがマイナスへ落とすと、アゾル・マトゥシワが強烈なミドルシュートを放つ。GKリュカ・シュヴァリエが弾いたボールにフォラリン・バログンが反応。ループシュートはクロスバーに嫌われたが、こぼれ球をマーシャル・ミュネツイが頭で押し込んだ。スタッド・ランスが先手を取っている。
続く31分には敵陣でボールを奪ったミュネツイがGKと1対1のチャンスを迎えたものの、飛び出してきたGKシュヴァリエに倒される。1度はレッドカードが提示されたものの、オンフィールドレビュー(OFR)で映像を確認した結果判定が変更。正当なタックルであったとみなされ、ノーファウルで試合は再開した。
38分には再びスタッド・ランス。中央でルーズボールを拾ったミュネツイが中央へ繋ぐと、反応したカモリ・ドゥンビアがダイレクトでスルーパスを通す。抜け出した伊東がGKをかわし、右足で冷静に無人のゴールに流し込んだものの、ここは伊東のポジションがオフサイドだったため得点は認められず。今季6点目とはならなかった。
スタッド・ランスの1点リードで折り返した後半、51分に右コーナーキックを獲得。キッカーを務めた伊東はショートへ繋ぎ、リターンパスを受けると対峙した相手を股抜きで置き去りに。右足でのクロスボールにシェイク・ケイタが頭で合わせたものの、ヘディングシュートはクロスバーの上へと外れた。
その後はリールに押し込まれる時間帯が続く。55分にはペナルティエリア右でジョナサン・デイヴィッドからのパスを受けたエドン・ジェグロバが中央へ折り返すと、最後はレミ・カベッラが押し込むだけだったが、ボールはジャストミートせずにGKエフバン・ディウフに阻まれる。その後のプレーでもジェグロバが巧みなタッチでボックス内に侵入したが、フィニッシュまでは持ち込めなかった。
時間の経過とともに主導権はリールに渡ったが、スタッド・ランスは集中力の高い守備で失点を許さない。試合はこのままタイムアップを迎え、スタッド・ランスがリーグ・アン5試合ぶりの白星を飾った。伊東はフル出場を果たし、前半は特に攻撃面で、後半には守備面で大きく貢献した。一方のリールは2連勝ならず。4試合ぶりの黒星を喫し、今節のRCランスの結果次第では来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得可能性が完全に消滅する。
次節、スタッド・ランスは12日に敵地でRCランスと対戦する。一方、リールは14日に南野拓実が所属しているモナコとのアウェイ戦に臨む。
【スコア】
スタッド・ランス 1-0 リール
【得点者】
1-0 21分 マーシャル・ミュネツイ(スタッド・ランス)