ジョゼップ・グアルディオラ監督

 マンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、PKキッカー問題に言及した。6日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 プレミアリーグ第35節が6日に行われ、マンチェスター・Cはリーズと対戦。19分と27分にイルカイ・ギュンドアンのゴールでリードすると、85分には1点を返されたものの、このままリードを守り切り、2-1で勝利。マンチェスター・Cがプレミアリーグ10連勝を飾った。

 しかし、この試合では83分にマンチェスター・CがPKを獲得した場面が問題に。普段PKキッカーはアーリング・ハーランドが務めているものの、ハーランドはハットトリックの可能性のあったギュンドアンにキッカーを譲った。しかし、これをギュンドアンが外してしまい、そのわずか58秒後に失点を喫してしまっていた。

 キッカーを巡ってはピッチサイドからグアルディオラ監督がハーランドに「お前が蹴ろ!」と叫んでいる様子も確認されていたなか、試合後に同監督は改めて現状のPKキッカーはハーランドであることを強調した。

「試合はまだ終わっていないんだ。アーリングがいかに素晴らしく寛大であるかを示しているが、4-0で残り10分ならオーケーだ。でも、2-0だ。特にイングランドでは2-0など終わりではない」

「アーリングは今のところ最高のPKキッカーなので、彼はそれを蹴らなければならない。よりルーティーンや専門性を持っている選手に蹴ってほしい。10回か11回のPKを蹴っていた彼にはその感触があったが、ギュンドアンには現時点ではそれがなかった」

「ギュンドアンが責任を持ってPKを蹴ったという事実は称賛に値する。それは選手にとって最高の価値だからね。でも、キッカーはキッカーだ。アーリングが私たちのスペシャリストなんだから、彼が蹴らなければならなかった。今日、アーリングは2点か3点取れたはずだった。動きの面でも戦い方でも彼は信じられないほどいいプレーをした。彼が得点をできなかった時でも彼には賛辞を送りたいと思う」

「ギュンドアンがPKを決めていたら、誰もが『オーケー、ハットトリックだ。よくやった』と言うだろう。でも、キッカーはキッカーだ。2-0の場面ではそれが仕事だ。それを忘れていい状況ではない」

 また、PKキッカーを代わりに務め、外してしまったギュンドアンも試合後、「最初に彼はアーリングにそれについてかなり怒っている様子を見せ、その後に僕も彼から言われた」とグアルディオラ監督から強く指摘されたことを明かしながら、キッカーを譲られた時の場面について次のように語った。

「アーリングがボールを掴んだ瞬間、彼が蹴るものだと確信していたが、彼は僕のことを気にしていた。何度か彼に蹴っていいのか確認もしたが、彼は僕にボールを渡した。決める自信はあった。でも、キーパーに防がれたのか、ポストに当たったのかさえ覚えていない」

「3点目を決めるべきだった。その後に彼らがカウンターから得点を決めたことは起こり得ることだ。物事はすぐに変わってしまうからね。でも、僕たちはうまく対処して勝ち点3に値したと思う」

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