「スキル取得」だけでは昇給しない 「リスキリング」を最大限に活かす方法とは?
【映像】スキル取得で年収を上げる方法とは
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 昇給するため、転職するため、将来の不安を軽減するため…。政府も後押しするリスキリングを前向きに考えているビジネスパーソンも多いが、「スキル取得」だけでは「もったいない状況」に陥るという。どういうことか?

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 ハイクラス転職サイトビズリーチによると、リスキリングの主体は個人が増加していて、リスキリングに取り組んでいるビジネスパーソンは67.6%、将来的に新たなスキルを身につける必要があるという回答は95%に上った。

 社員へリスキリング推進をしているのか、という問いに株式会社キャスター取締役CROの石倉秀明氏は「推進はしていない。会社がやりなさいというのと、自分でやりたいと言ってやるのは違うと思っていて、やりたい人を邪魔しないというスタンスだ」と回答。

 さらに、「社員や転職希望者がスキルを身につけた際にそれが正しいのか、どのレベルにあるのかと判断するために経営者や採用担当者も学び続けた方がいいのでは」とコメントした。

 そう話す石倉氏自身も4月から慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の修士課程に入学した。専攻はデータを使って物事の因果関係を明らかにする応用ミクロ計量経済学だといい、大学院は同じ熱量・姿勢で学びに来ている人が多く、楽しめている一方で課題が多いと現状を語った。

「スキル取得」だけでは昇給しない 「リスキリング」を最大限に活かす方法とは?
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 リスキリングが盛り上がる一方、「新たなスキルを身につけて成果を出した社員に対し、昇格や抜擢を積極的に行う」と回答した企業はわずか21.4%。従業員の規模が大きくなるほど、消極的な企業が多く、スキル獲得したらすぐに昇格や昇給につながるわけではない。学んだスキルを生かすためにはどうしたらいいのか。

「昇進=給与が上がるというのは人事制度の問題だから、スキルを身につけても上がらなかったりする。大事なのは、『スキル上げること』と『活かせる場所がある』この2つ掛け算で決まる。みんなスキルを上げることを頑張るが、どの業界に行くか、どの会社に行くかを真剣に考えた方がいい。転職または部署異動にしても、どういうフェーズのところにいるとそのスキルが一番活きるかを考えることが大事だ」(石倉氏)

(『ABEMAヒルズ』より)

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