クリスティアン・プリシッチ

 チェルシー所属のアメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチに、セリエAの強豪2クラブが関心を寄せているようだ。8日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 現在24歳のプリシッチは2019年冬にドルトムントからチェルシーに加入し、約半年間のレンタル移籍を経て2019-20シーズン開幕から同クラブの一員としてプレーしている。背番号「10」を着用し、ここまで公式戦通算142試合の出場で26ゴール21アシストをマーク。チーム内での序列は必ずしも高いとは言えないものの、毎シーズン一定の成績を残している。

 同選手が在籍するチェルシーは、昨今の移籍市場で莫大な資金を費やし次々と即戦力を獲得。近年稀に見る大型補強の影響で、現在は財政面の調整を迫られており、来る夏の移籍市場では複数人の既存戦力を売却する可能性が極めて高いと見られている。2024年6月末まで現行契約を残しているプリシッチも例外ではなく、今シーズン終了後の退団が盛んに噂されている。

 去就に注目が集まる同選手だが、今夏にセリエA上陸を果たす可能性が浮上しているようだ。今回の報道によると、ナポリとユヴェントスの2クラブが、かねてからプリシッチの動向を注視していたとのことで、来る夏の移籍市場で獲得に乗り出す可能性があるという。なお、ナポリ所属のナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンへの関心が明らかになっているチェルシーだが、同選手をめぐる交渉にプリシッチが含まれる可能性もあると『デイリーメール』は伝えている。

 プリシッチ本人はより継続的なプレー機会を望んでおり、今夏の移籍を前向きに検討している模様。同選手に対しては、セリエAのほかにもラ・リーガの複数クラブからの関心も噂されている。