ドルトムント所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、クラブから提示された契約延長オファーを拒否したようだ。9日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
2020年夏のドルトムント加入以来、チームの中心選手として活躍し続けているベリンガム。弱冠19歳ながら、今シーズンはここまで公式戦41試合に出場し13ゴール7アシストをマーク。ブンデスリーガで優勝争いを展開するチームを牽引している。昨今の際立った活躍により、ヨーロッパのビッグクラブは軒並み同選手の動向を注視。今後の去就にはかねてから大きな注目が集まっている。
ドルトムントとの現行契約を2025年6月末まで残しているベリンガムだが、今シーズン終了後にステップアップの移籍を果たす可能性が極めて高いと噂されている。長らく関心を寄せていたリヴァプールは獲得競争からの撤退が報じられたものの、レアル・マドリードやマンチェスター・C、マンチェスター・Uが引き続き動向を注視し、今夏の獲得の可能性を探っている。
ドルトムント側もベリンガムの慰留を諦めておらず、以前から契約延長に向けた動きを見せている。今回の報道によると、この度クラブ側は2026年夏までの1年間の契約延長と約1400万ユーロ(約20億円)の年俸という大幅に改善された条件を同選手に提示した模様。しかし、この契約延長オファーはベリンガム自身によって拒否されたと見られている。
契約延長に失敗した形となったドルトムントだが、仮にベリンガムを売却する場合には、1億5000万ユーロ(約223億円)程度の移籍金を要求する可能性が高いと見られている。なお、『ビルト』によると、現在レアル・マドリードが同選手の獲得競争を優位に進めており、年俸2000万ユーロ(約30億円)という条件を提示する用意があるようだ。夏の移籍市場の開幕が迫る中、今後の各クラブの動向からも目が離せない。