今シーズンのセリエAを制したナポリが、2人の日本代表DFに対して関心を寄せているようだ。10日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
就任2年目を迎えたルチアーノ・スパレッティ監督体制のもと、セリエAで開幕から快進撃を見せているナポリ。現地時間4日に行われた第33節でウディネーゼと引き分けたことにより、2位ラツィオとの勝ち点差が5試合を残して「16」に拡大し、リーグ優勝が確定した。クラブ史上3度目のスクデット獲得は、元アルゼンチン代表FWの故ディエゴ・マラドーナ氏在籍時以来、33年ぶりの快挙となっている。
そんなナポリだが、来たる夏の移籍市場ではセリエA制覇にも大きく貢献した主力選手たちの流出が危惧されている。リーグ戦でここまで23ゴールを挙げているナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンをめぐっては、バイエルンやパリ・サンジェルマン(PSG)、チェルシーなどからの関心が明らかに。また、最終ラインの主軸である韓国代表DFキム・ミンジェには、マンチェスター・U筆頭に複数のプレミアリーグ勢が興味を示していると伝えられている。
そうした中、ナポリは今夏のキム・ミンジェ流出に備え、後釜となるDFのリストアップを開始した模様。報道によると、アタランタで活躍中の19歳のイタリア代表DFジョルジョ・スカルビーニがリストの最上位に位置付けられているという。それに加え、ともにブンデスリーガで安定したパフォーマンスを見せているボルシアMG所属の板倉滉とシュトゥットガルト所属の伊藤洋輝についても関心が寄せられているという。
現時点でナポリに具体的な動きは見られないものの、『ガゼッタ・デロ・スポルト』は板倉と伊藤の両選手を、ナポリにとって「興味深い存在」であると紹介。クラブ側は、両選手のセンターバック(CB)の左右両方で起用可能な点、さらにはビルドアップでの貢献が見込める点を高く評価し、その動向を注視しているようだ。なお、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は以前、新戦力の獲得に関して「アメリカ人、韓国人、もしくは日本人のカンピオーネ(王者)をあちこちで探している」と発言。日本人選手の獲得に興味を示していることを明かしていた。
果たして来シーズン、セリエA覇者の一員として日本代表戦士がプレーすることになるのだろうか。今後の動向に注目だ。