古橋亨梧、旗手怜央

 セルティックに所属しているFW古橋亨梧とMF旗手怜央が、スコットランドプロサッカー選手協会(SPFA)のプレイヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)の最終候補4名に残った。

 古橋と旗手は今シーズンもセルティックにとって欠かせない主力に君臨。前者はここまでスコティッシュ・プレミアシップ32試合の出場で24ゴールを挙げており、得点ランキングで首位を走っている。公式戦通算で見ても45試合の出場で30ゴールをマークし、“エースストライカー”としての結果を残した。後者も中盤の一角として不動の地位を確立。チーム事情により右サイドバックを務めることもあったが、シーズンを通してアンジェ・ポステコグルー監督の信頼は揺らがず。スコティッシュ・プレミアシップ28試合の出場で5ゴール8アシスト、公式戦全体では40試合の出場で8ゴール10アシストを記録した。負傷の影響で約1ヶ月間の離脱を強いられたものの、現在は戦列に戻ってきている。

 SPFAプレイヤー・オブ・ザ・イヤーは、SPFAに所属するプロサッカー選手の投票により選出される。最終候補の4名には古橋と旗手の他に、セルティックのキャプテンであり昨年の同賞受賞者でもあるスコットランド代表MFカラム・マクレガー、得点ランキングで2位タイにつけているマザーウェルのオランダ人FWケフィン・ファン・フェーンが残っている。

 なお、最終候補に残った4名の選手は、9日に発表されたSPFAのチーム・オブ・ザ・イヤーにも選出されていた。同賞は選手間投票により決定する年間ベストイレブンのこと。古橋は2シーズン連続、旗手は初の選出となっていた。

 今シーズン、セルティックは開幕から首位を独走。“宿敵”のレンジャーズを寄せ付けず、今月7日にはスコティッシュ・プレミアシップでハーツを2-0で下し、今季4試合を残してプレミアシップ2連覇を決めていた。今季はクラブにとって通算53回目の優勝を成し遂げただけでなく、スコティッシュ・リーグカップでも優勝を達成。6月3日に行われるスコティッシュ・カップ決勝のインヴァネス戦で勝利を収めると、2019-20シーズン以来となる“国内3冠”が決まる。

 SPFAプレイヤー・オブ・ザ・イヤーの受賞者は14日に発表予定だ。2006-07シーズンに当時セルティックに在籍していた中村俊輔氏が受賞して以来、日本人選手として2人目の快挙となるだろうか。

【画像】SPFA年間MVP候補の4名