チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝のファーストレグが10日に行われ、ミランはインテルに0-2で敗れた。試合後、『スカイ・イタリア』がミランを率いるステファノ・ピオリ監督のコメントを伝えた。
CLの舞台で18シーズンぶりに実現したミラノ・ダービー。試合は立ち上がりからインテルがアグレッシブな入りを見せ、8分にはボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコがボレーシュートを沈める。続く11分には元アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンが追加点を決め、試合序盤にしてミランは2点を追いかける展開となった。後半に入るとミランが主導権を握る時間帯が続き、63分にはイタリア代表MFサンドロ・トナーリがポスト直撃のシュートを放った。だが、最後まで1点を返すことができず、ファーストレグの90分間が終了。ミランはインテルのホーム扱いとなるセカンドレグで逆転を狙うこととなる。
試合後、ピオリ監督は「前半は間違いなくインテルの方が優れていた。すべてのプレーにおいて我々を上回り、早い時間で2点を決めたのだから」とキックオフから45分間の出来を悔やみつつも「しかし、後半は違った試合になった。ポジティブに捉えるべきだ。セカンドレグもこのような内容で試合に入れば、挽回するチャンスはある」と6日後の決戦を見据えた。
前半がうまくいかなかった原因について、ピオリ監督は「ボールを握る部分、デュエルの部分でもっとうまくやる必要があった。我々は攻撃的にプレーすることが狙いだったが、間違いなくインテルの方が上だったんだ。(イスマエル・)ベナセルの負傷も痛かったが、それもサッカーの一部として考慮する必要がある」と語った。一方で「後半はリズムも質も違ってきて、うまくいったと思う」と前半との違いを強調。その理由については「ミランらしくプレーすることで試合の形勢は変わった。すべてを覆すチャンスを作るために前に出ること、攻撃的にプレーすることでね」と話した。
また、同試合はポルトガル代表FWラファエル・レオンの欠場も痛手となった。ここまで行われた今季の公式44試合に出場して13ゴール13アシスト記録している“エース”は、ミランの攻撃を彩る上で必要不可欠な存在だ。現在の状態を聞かれたピオリ監督は「まずは様子を見るしかない。今日はコンディション的に難しかった。それだけだ」と明言を避けたが、「6日後に見てみようじゃないか」とある種の含みを持たせている。
ミランにとって2点差からの逆転を狙うセカンドレグは16日に行われる。会場はファーストレグと変わらないが、インテルがホーム扱いの『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』開催だ。