マンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、去就に注目が集まっているパリ・サンジェルマン(PSG)に所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのバルセロナ復帰を望んでいることを明かした。10日、大手メディア『ESPN』が伝えている。
1987年6月生まれのメッシは、2000年に母国を離れてバルセロナの下部組織に入団し、2004年10月にトップチームデビュー。ともにクラブ歴代最多となる公式戦通算778試合出場と通算672ゴール303アシストを記録し、10度のラ・リーガ制覇、4度のチャンピオンズリーグ優勝など数々のタイトル獲得に貢献してきた。
しかし、2021年6月30日付けでバルセロナとの契約が満了を迎えると、ラ・リーガのサラリーキャップが原因となって再契約を結ぶことができず。そして2021年8月10日に1年の延長オプションが付いた2023年6月30日までの契約でPSGに加入した。同クラブではこれまで公式戦通算71試合に出場し、31ゴール34アシストを記録。また、代表キャリアではついに悲願のFIFAワールドカップ制覇を成し遂げ、先日には代表通算100ゴールも達成した。
そんなメッシだが、延長オプションが付随しているものの、現行契約が今シーズン終了までとなっていることから、現在はその去就に注目が集まっており、以前から関心を示していたMLS(メジャーリーグ・サッカー)やアル・ヒラル(サウジアラビア)への移籍などが噂されている。
先日にはクラブに無断で、個人のプロモーション活動を含む商業的な理由でサウジアラビアに渡航したことが問題となり、PSGから罰則を受けたことで同クラブとの関係悪化が伝えられており、今夏の移籍が濃厚視されているメッシ。かつてバルセロナ時代に師弟関係だったグアルディオラ監督は、「不可能なことをするだろう」と同選手がバルセロナに復帰することを望んでいることを明かした。
「私はバルセロナのファンだ。チケットも持っているし、私はただいつの日か彼がふさわしい形で別れを告げられることを願っているだけだ。彼は史上最高の選手だからね。過去12年ほど、バルセロナにはブームがあったが、それは彼なしでは起こり得なかった。私が話しているのは数字のことではなく、それよりも彼のプレーへの関与、美しさ、効果、何もかもについてだ」
「まさかあのように終わるとは思っていなかった。(ジョアン・)ラポルタ会長がレオ(メッシの愛称)を愛しているのは間違いない。退団して以来、彼は送別会をするのが当然だと言っていた。重要な人物だからね」
「レオは私たちのクラブ(バルセロナ)を加入時よりもはるかに偉大になるのに大きく貢献した。これだけ大きな存在となった人物とは、正しい方法で別れなければならない。彼は何千もの理由のある非常に困難な経済状況が理由で退団した。そこに私は立ち入るつもりはない」
「(カンプ・ノウの)自分の席で、立ち上がって拍手を送り、レオにふさわしい形で別れを告げることができる日が来ることを願っている。ジョアンも、レオもそれに挑戦することを知っている。そして、彼がクラブのためにしてくれたことに感謝と敬意を表しながら、彼に対して抱くすべての愛を彼と彼の家族は受け取ることになるだろう」