チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝のファーストレグが10日に行われ、インテルがミランを2-0で下した。同試合をクリーンシートで終えたことで、元カメルーン代表GKアンドレ・オナナを筆頭としたインテル守備陣がクラブの同大会における“新記録”を樹立した。
試合は立ち上がりの8分、トルコ代表MFハカン・チャルハノールの放った左コーナーキックをボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコがボレーで叩き込み、インテルが先手を取る。続く11分には左サイドを破ったイタリア代表DFフェデリコ・ディマルコからの折り返しをアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスがスルーし、このボールに元アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンが反応。ファーストタッチでペナルティエリアに侵入し、冷静に右足でゴールネットを揺らした。後半には押し込まれる時間帯もあったが、無失点で凌ぎ切ることに成功。インテルがファーストレグで2点をリードし、13シーズンぶりの決勝戦進出に大きく近づいた。
この試合を無失点で終えたことで、インテル守備陣は今季のCLで7度目のクリーンシートを達成。UEFA(欧州サッカー連盟)の公式HPによると、これはクラブのCLにおける1シーズンあたりのクリーンシート試合数の最多記録を塗り替える数字だという。最後にCL制覇を成し遂げた2009-10シーズンですら、クリーンシートを達成したのは6試合だった。なお、今季のCLではGKオナナが全11試合でゴールマウスを守っており、最終ラインの面々とともに強固な守備陣を築いている。
ちなみに、CL・準決勝のファーストレグを2点差以上で勝利しながら決勝戦に進めなかったチームは過去に1つしかない。攻守両面でのハイパフォーマンスで“宿敵”を撃破したことで、インテルは決勝進出に向けて大きなアドバンテージを得た。運命のセカンドレグは6日後の16日、『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』にて行われる。