アーセナルに所属しているフランス代表DFウィリアン・サリバとウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコが、今シーズン残りの全試合を欠場することが決定的となった。イギリスメディア『アスレティック』が11日に報じている。
サリバは今シーズン開幕前にレンタル移籍先のマルセイユからチームに復帰すると、開幕からレギュラーポジションを確保。ブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスとコンビを組み、優勝争いを演じるアーセナルの最終ラインを支えてきた。ここまで公式戦33試合の出場で3ゴール1アシストを記録しているが、背中の痛みによって、3月16日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16セカンドレグのスポルティング戦を最後に公式戦のピッチから遠ざかっている。なかなか復帰の目処が立っておらず、シーズンが最終盤に差し掛かった現在もチームには合流できていない中、今回の報道によると今季中の復帰は絶望的になったという。
加えて、今季からアーセナルでプレーしているジンチェンコもシーズン残りの3試合を欠場することになりそうだ。ジンチェンコは7日に行われたプレミアリーグ第35節のニューカッスル戦にスタメン出場していたが、同試合にてふくらはぎを負傷。61分にスコットランド代表DFキーラン・ティアニーとの交代でピッチを後にしていた。ジンチェンコに関しても5月中の復帰は難しいという。ジンチェンコもサリバと同じく開幕から主力として活躍。ここまで公式戦33試合の出場で1ゴール2アシストを記録するなど、不動の左サイドバックに君臨していたが、残る3試合はスタンドから試合を眺める可能性が高まってしまった。
現在アーセナルはプレミアリーグで勝ち点「81」を積み上げて2位につけている。19シーズンぶりの優勝に関しては首位を走るマンチェスター・Cがポイントを落とすのを待たなければならないが、自分たちは全3試合に勝利して勝ち点を「90」に伸ばしたいところ。奇跡の逆転優勝を成し遂げるためには全勝が必須となってくるが、今季の快進撃を支えたサリバとジンチェンコが不在の中で残る3試合を戦うこととなりそうだ。