ダビド・シルバ

 ラ・リーガ第34節が13日に行われ、日本代表MF久保建英の所属するレアル・ソシエダはホームでジローナと対戦した。

 現在リーグ戦でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につけるレアル・ソシエダは前節、“強敵”レアル・マドリードを相手に2-0で勝利し、直近のリーグ戦4試合で3勝1分けと最終盤で再び調子を上げてきた。前々節のオサスナ戦、レアル・マドリード戦と2試合連続ゴール中の久保は前節に引き続き先発に名を連ねた。

 試合開始から間もない5分、久保がペナルティエリア内右の深い位置で相手DFと一対一を仕掛ける。ドリブルから少し静止すると、一気に中に切り込む。これに相手DFはたまらず足を出して対応。その結果、このプレーが久保に対するファウルとなりPKの判定に。これをキッカーを務めたミケル・オヤルサバルがゴール右隅に決め、ソシエダが先制に成功した。

 さらに24分、久保が再び魅せる。ペナルティエリア右でボールを持つと、タイミングを見計らって左足でクロスを供給。このクロスに後方から飛び込んで来たダビド・シルバがボレーシュートで合わせ、ソシエダが2点差とした。

 すると37分、今度はジローナが反撃に出る。ビクトル・ツィガンコフが右サイドに展開。このパスを受けたヤン・コウトがドリブルで持ち運び、ペナルティエリア内に侵入すると、そこから左足一閃。相手DFに当たったシュートは放物線を描きながらゴール右隅に吸い込まれ、ジローナが1点差に迫った。

 勢いに乗ったジローナは、さらにソシエダのゴールを脅かす。44分、ツィガンコフがペナルティエリア付近中央でパスを受けると、そこから左足を振り抜いて無回転ミドルシュートを放つ。しかし、これはソシエダのGKアレックス・レミロの好守にゴールを阻まれた。

 攻勢を強めるジローナは前半終了間際の45+3分、ロドリゴ・リケルメのFKからクロスを供給。このクロスにクリスティアン・ストゥアーニが合わせて同点とすると、このまま前半は終了。2-2で後半戦に突入した。

 56分、久保がチャンスを演出する。自右サイドのハーフウェーライン付近でパスを受けると、反転から一気にスピードアップ。そのままドリブルでペナルティエリア付近まで持ち運ぶと、D・シルバにラストパスを供給。D・シルバは決定機を迎えたが、放ったシュートはGKの正面に。勝ち越しゴールとはならなかった。

 87分にはジローナのオリオル・ロメウがこの日、2枚目のイエローカード受けて退場となるが、ソシエダは10人となったジローナを崩し切れずにタイムアップ。ソシエダはCL出場権獲得に向けて手痛い引き分けとなった。次節、レアル・ソシエダは20日にアウェイでバルセロナと対戦。一方のジローナは20日にホームでのビジャレアル戦を控えている。

【スコア】
レアル・ソシエダ 2-2 ジローナ

【得点者】
1-0 5分 ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)
2-0 24分 ダビド・シルバ(レアル・ソシエダ)
2-1 37分 ヤン・コウト(ジローナ)
2-2 45+3分 クリスティアン・ストゥアーニ(ジローナ)