セリエA第35節が行われ、スペツィアとミランが対戦した。
ホームのスペツィアは現在降格圏内の18位と苦戦中。8試合勝利がない中、逆転残留に向けて少しでも勝ち点を積み上げたいところ。
対する5位のミランは、10日にチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグでインテルに敗れてから、中2日でのゲーム。3日後にセカンドレグを控え大きくメンバーを入れ替える中、来季のCL出場権が獲得できる4位以内に浮上するべく、決して気の抜けない一戦となった。
前半はテオ・エルナンデスやトンマーゾ・ポベガらが距離のある所から果敢に狙うなど、ミランが優勢に試合を進める。
対するスペツィアはGKバルトウォミェイ・ドラゴフスキを中心とした堅守でミランに有効な決定機を作らせない。結局ミランは前半6本のシュートを放つもゴールを奪うことはできず、スコアレスのまま試合は後半へ突入した。
後半に入ってもミランの優勢は変わらず。スペツィアは守備に追われる時間帯が長くなるもののカウンターからチャンスをうかがう。68分には左サイド深いところで起点を作った流れからムバラ・エンゾラがペナルティエリア内に侵入し中央へラストパスを送るも、ここはGKマイク・メニャンに防がれ先制点とはならなかった。
それでも75分、スペツィアが待望の先制点を奪う。左からのCKに合わせたケルヴァン・アミアンのヘディングは一度はポストを叩くも、その跳ね返りをプルゼミスロウ・ウイスニウスキーが押し込み、ホームチームが均衡を破った。
さらに勢いづくスペツィアは、86分に追加点を奪う。ゴール前中央左で獲得したFKをサルヴァトーレ・エスポジトが右足で直接狙う。壁の上を越えたボールはメニャンがわずかに触ったものの、そのままゴールに吸い込まれた。
まさかの2点ビハインドとなったミランは積極的な交代策で巻き返しを狙うも、状況は変わらず試合はそのまま終了。スペツィアが残留に向けて大きな勝ち点「3」を獲得し、ミランは来季のCL出場権獲得に黄信号が灯る痛恨の敗戦となった。
スペツィアは次節、21日にレッチェとアウェイで対戦。ミランは16日にインテルとのCL準決勝セカンドレグを控えている。
【スコア】
スペツィア 2-0 ACミラン
【得点者】
1-0 75分 プルゼミスロウ・ウイスニウスキー(スペツィア)
2-0 86分 サルヴァトーレ・エスポジト(スペツィア)