頭を“擦った”だけで衝撃失神KO 戦慄の右ハイに「まるでミルコのよう」反響相次ぐ
【映像】頭を“擦った”だけで衝撃の失神KO

 頭を“擦った”だけなのに衝撃の失神KO。戦慄の右ハイに視聴者から「まるでミルコのようだ」と驚きの反響が相次いだ。

【映像】頭を“擦った”だけで衝撃の失神KO

 5月12日にタイ・バンコクで開催された「ONE Friday Fights 16 」。マゴメドムラッド・ハサエフ(ロシア)とアラシュ・マルダニ(イラン)の試合は1ラウンド、ハサエフが終了間際の右ハイキックで衝撃の失神KOデビューを飾った。

 MMAキャリア5連勝でONE初登場のハサエフと、Friday Fightsで2連勝中のベテラン・マルダニとの対戦。試合開始とともにレスラーのマルダニはタックルを仕掛けコーナーに押し込むが、ハサエフもディフェンスで対処して膠着状態がしばし続く。

 ブレイクになりリング中央で再びマルダニが低空タックル。ハサエフもパンチで応戦しタックルを上から潰しバックを取るが、これを振りほどいたマルダニは片足に食らいつきあくまでタックルに拘る姿勢を貫く。

 ABEMAゲスト解説・亀井晨佑はマルダニが以前行った素手ボクシングの試合もチェック済みで、その印象を「打撃に自信がないから組みに行っているのだと思います。ベアナックルの試合でも組み際で打撃を当てて倒していた」とコメント。その言葉どおり開始から4分間ひたすら組み続ける状態にブレイクが入る。

 試合再開、ラウンド残りわずかでやっとマルダニも打撃を見せるが、体力が消耗しているのかパンチは遅い。一方、攻撃のスイッチが入ったハサエフは、左ロー、オーバーハンドの右を見せてからコンパクトな左などの連打。すると右のハイキックを下から突き上げるように振り抜く。キレイな弧を描くような挙動のハイは頭を軽くかすめるが、マルダニは前のめりに崩れ落ち、そのまま動けずにゴングが打ち鳴らされた。

 組み時間4分、打撃25秒。攻守が入れ替わった瞬間にあっという間に相手を倒しきった“戦慄の右ハイ”に「擦るようなハイ」「きれいな軌道」などの称賛コメントが殺到。中には見事なハイキックシーンが出るとお約束となった「ミルコみたいなハイ」「PRIDE時代のミルコ」のパワーワードも登場した。

 その言葉どおり「頭を擦っただけなのに失神」は、「PRIDE武士道」のミルコ対ドスカラスJr.戦の名シーンを彷彿とさせるもの。試合後コーナーに「え、負けたの?」とばかりに呆然と立ち尽くすマルダニの姿も印象的だった。

 なお試合後、亀井は「あんなに大きい選手が、ミドル級でハイキックを蹴れることはなかなかない。結構、衝撃的。頭をかすめるような効かせ方をした。かすっている方が、意外と首が曲がる。本当にミルコのキックもそんな感じ。バチではなく、カクっと曲がる」と解説した。

【映像】頭を“擦った”だけで衝撃の失神KO
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白熱しすぎたラウンドガールが“あわや” ラウンド終了間際にカメラが捉えたドキドキの瞬間
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