プレミアリーグ第36節が14日に行われ、エヴァートンとマンチェスター・Cが対戦した。
現在首位を走るマンチェスター・Cはプレミアリーグで10連勝中。圧倒的な勢いで突き進み、クラブ史上初のプレミアリーグ3連覇が徐々に近づいてきている。加えて、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグ(CL)の“3冠”も狙える状況だ。一方のエヴァートンは現在17位。降格圏の18位リーズとの勝ち点差はわずかに「1」で、残留圏に留まっている。
マンチェスター・Cのスターティングメンバーにはロドリ、イルカイ・ギュンドアン、アーリング・ハーランドらが並んだが、ケヴィン・デ・ブライネやジャック・グリーリッシュはベンチスタートに。一方のエヴァートンはドミニク・カルヴァートルーウィンやアブドゥラエ・ドゥクレらが先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりからマンチェスター・Cがボールを保持し、敵陣深くに侵入。押し込む展開を作り続けた。膠着状態の中、27分にこの試合初めてのシュートが生まれる。ショートコーナーからペナルティエリア内右の深い位置に侵入すると、ペナルティアーク付近にポジションをとっていたリヤド・マフレズがパスを要求、パスを受けたマフレズが左足を振り抜いたものの、シュートは枠外へ。
均衡が崩れたのは37分。マフレズがドリブルで持ち運びながら、タイミングを見計らって左足でクロスを供給。これをペナルティエリア中央で待ち構えていたギュンドアンがトラップ。ゴールに背を向けながらも、反転しながら右足でシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
先手を取ったマンチェスター・Cはさらに攻勢を強める。39分、右サイドのペナルティエリア付近でセカンドボールを拾ったギュンドアンがペナルティエリア右の深い位置まで侵入すると、左足でクロス送る。これをペナルティエリア内中央にポジションをとっていたハーランドがヘディングで合わせ、マンチェスター・Cが追加点を奪うことに成功した。このまま前半は終了し、マンチェスター・Cが2点をリードして後半戦に突入する。
後半になってもマンチェスター・Cの勢いは止まらない。51分、ペナルティエリア付近、直接狙える位置でFKを得ると、キッカーを務めたのはこの日、先制点を記録しているギュンドアン。右足で狙いすましたシュートは柔らかな放物線を描き、ゴール左隅に吸い込まれた。
苦しい状況の続くエヴァートンにも65分、決定機が訪れる。CKのクロスボールをジェームズ・ターコウスキがヘディングで合わせると、放たれたシュートはクロスバーに直撃。得点には至らなかったものの、マンチェスター・Cのゴールを脅かした。
試合終盤に入り、エヴァートンはボールを保持して押し込む時間を作りながらも、マンチェスター・Cの守備陣を攻略することはできず。対するマンチェスター・Cは選手交代を行いながら、リスクを冒すことなく、時計の針を進めた。
試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・Cがプレミアリーグで11連勝を飾ることに成功し、シーズン終盤戦を破竹の勢いで駆け抜けると共に、ミッドウィークには運命のCLに臨む。一方のエヴァートンは、残留争いに向けて欲しかった勝ち点を獲得することはできなかった。
この後、マンチェスター・Cは17日にホームでチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグのレアル・マドリード戦に臨む。次節のプレミアリーグは21日に行われ、ホームでチェルシーと対戦予定だ。エヴァートンは20日にアウェイでウルヴァーハンプトンと対戦する。
【スコア】
エヴァートン 0-3 マンチェスター・C
【得点者】
1-0 37分 イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・C)
2-0 39分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・C)
3-0 51分 イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・C)