ラ・リーガ第34節が14日に行われ、エルチェとアトレティコ・マドリードが対戦した。
現地時間4月22日に行われた第30節でバルセロナに完封負けを喫し、ラ・リーガでの無敗記録が『13』で止まった3位アトレティコ・マドリード。しかし、その後は3連勝を飾り、直近2試合はいずれも5得点を挙げるなど好調を維持。前節終了時点でレアル・マドリードを抜いて2位に浮上している。今節はすでに2部降格が決まった最下位エルチェの本拠地に乗り込んでの一戦となった。
序盤は両チームがゴール前に迫る展開に。4分には左サイドを駆け上がったエルチェのラウタロ・ブランコがボックス左角付近からシュートを放つ。対するアトレティコ・マドリードは7分、高い位置を取った右サイドバック(SB)のナウエル・モリーナのクロスにボックス内でアルバロ・モラタが頭で合わせたが、シュートはGKの好セーブに阻まれた。
その後も一進一退の攻防が続く中、よりゴールに迫ったのはホームのエルチェ。34分、敵陣左サイドを持ち運び中央へパスが送られると、最後はボックス手前からルーカス・ボジェがミドルシュートを放つも、ボールは惜しくも枠の左へ。41分には左サイドのロングスローからチャンスが到来。ハイボール処理を試みたアトレティコ・マドリードのGKイヴォ・グルビッチが後方に逸らすと、最後は詰めていたフィデル・チャベスが無人のゴールに押し込みネットを揺らした。
エルチェの1点リードで迎えた後半も緊迫した展開が続く。1点ビハインドのアトレティコ・マドリードは70分、後方からの縦パスをアントワーヌ・グリーズマンがフリックし最前線へボールを送る。相手DFラインの背後へ抜け出したモラタがボックス内に侵入し右足でゴールを狙ったが、距離を詰めた相手GKが好セーブ。エルチェは直後の71分に右クロスから決定機。しかし、ペレ・ミジャのダイビングヘッドは惜しくも枠の左へ外れた。
攻勢を強めたいアトレティコ・マドリードだが、より多くのシュートチャンスを作ったのはエルチェ。82分には右サイドの突破からボックス内のペレ・ミジャにチャンスが訪れるが、シュートはDFのブロックに阻まれ枠には飛ばず。その7分後には右からのクロスがファーサイドにこぼれ、最後はボジェが押し込みにかかったが、シュートは惜しくも枠の右へ外れた。
厳しい展開となったアトレティコ・マドリードは後半アディショナルタイムに、右サイドでボールをキープしたモリーナがゴール前に高精度のクロスを供給し、最後はモラタが至近距離からヘディングシュートを放ったが、精度を欠いて同点ゴールとはならなかった。試合はそのまま1-0で終了し、エルチェがラ・リーガ2試合ぶりの白星を手にした。対して4連勝を逃したアトレティコ・マドリードは3位に後退している。
次節、エルチェは20日にアウェイでヘタフェと、アトレティコ・マドリードは21日にホームでオサスナと対戦する。
【スコア】
エルチェ 1-0 アトレティコ・マドリード
【得点者】
1-0 41分 フィデル・チャベス(エルチェ)