日本時間15日に行われたアーセナルとのアウェイゲームで、前半は苦しめられたものの後半は巻き返しを図り、ブライトンは0-3の快勝を収めた。その中で三笘は、後半開始早々に奪った先制点の起点になるなど、試合を通して見事な活躍を披露。これに対して現地メディアでは、日本代表FWへ「最高評価」が頻出、多くの称賛の声が集まっている。
「最高評価」が続々 地元メディアから絶賛の嵐
地元メディア『Sussex Live』は三笘に対し、チームトップタイである8点の評価をつけた。また同メディアは「ドリブルでベン・ホワイトを苦しめた」と講評。鋭い切り返しから決定機を演出した技術の高さや、エストゥピニャンとの見事な連係を見せた三笘を絶賛している。
『Sussex World』も日本代表FWにチームトップタイの評価を与え、講評でも「先制点に欠かせない役割を果たした」と表現するなど絶賛。また「ドリブルの魔術師である三笘に最後までやられたベン・ホワイトは、今夜悪夢を見ることになるだろう」と、切れ味抜群のドリブルで相手の右サイドに脅威を与え続けた25歳のドリブラーを手放しで褒め称えた。
他にも英メディア『The Telegraph』も「三笘薫はベン・ホワイトを眩惑した」と書いたように、ゴールやアシストはなかったものの、日本代表FWの活躍ぶりは圧巻のものだったようだ。同じく英メディア『BBC』でも、試合後の採点で三笘に対して主将ダンクに次ぐ7.93の評価点を与えた。
一方で英メディア『Mirror』は別の角度から三笘を称賛していた。同メディアは「ブライトンの補強チームがノーベル経済学賞を受賞するべきほど」と、日本代表FWの活躍ぶりに舌を巻いた。わずか日本屈指のドリブラーは260万ポンド(約4.4億円)という格安の移籍金で加入しながらも、ここまで圧巻の活躍を見せている。この試合での躍動ぶりを考えると、この表現は大げさではないかもしれない。
ブライトンの指揮官デ・ゼルビはアーセナル戦後のインタビューで「三笘薫やエストゥピニャンのような選手は、我々と一緒に残ることが最善だと考えている」とコメント。区ラボの大黒柱であるカイセドやマクアリスターの移籍を示唆しつつも、三笘らに対しては残留を望んだ。また「我々は、進歩し向上する機会を彼らに提供することができる」と語り、日本代表FWらのさらなる成長を見据えていた。
レジェンドらからも賛辞の声
プレミアリーグのレジェンドらもこの大一番に言及している。名門マンチェスター・ユナイテッドのOBガリー・ネヴィル氏は、試合後に「ブライトンはまさに完璧にアーセナルを倒した」とコメント。三笘を起点に先制点を奪い、後半を支配したブライトンを称賛した。
同じくマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるロイ・キーン氏も「ブライトンは自分たちの力を発揮し、パスや動きでより速く、よりシャープに見えるようになった」とシーズン終盤にきて調子を上げたブライトンを称賛。相手守備陣を恐怖に陥れた三笘の躍動や、19歳ながら大事な試合で大仕事をやってのけたエンシソの活躍は、レジェンドらの目にも焼き付いたことだろう。
エヴァートン戦では敗れたもののこの試合を勝利で飾ったことにより、ブライトンは夢の欧州カップ戦出場へ向けてまた一歩近づくことに成功した。今後もニューカッスルやマンチェスター・シティなど強敵との対戦が控えており苦戦が予想されるが、この試合のようなプレーを見せればそうやすやすと負けることはないはずだ。日本代表戦士もここにきてさらなる輝きを放っており、次戦以降の活躍も期待が持てる。三笘擁するブライトンはどこまで駆け上がることができるのだろうか。
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