【プレミアリーグ】アーセナル0-3ブライトン(日本時間5月15日/エミレーツ・スタジアム)
この大一番で、解説を務めた元北朝鮮代表・鄭大世氏が注目したのは、攻撃において中心的な役割を担う選手の“守備”だった。前節でエヴァートンに大敗を喫したブライトンは、この試合では負けが許されない状況のなか迎えた。前半はアーセナルに苦しめられたアウェイチームだったが、チームを救ったのは頼りになる大黒柱だった。
両チームともスコアレスのまま迎えた41分、GKからのパスをカットしたトロサールは、そのまま左サイドのジェズスへとワンタッチでパス。ジェズスもすぐさま逆サイドで待ち受けるイングランド代表FWサカにクロスを上げチャンスを演出した。だがアルゼンチン代表MFマクアリスターのプレッシャーもありサカのシュートはミートしなかったことで、ブライトン守備陣はこれをクリア。前半終盤でピンチを迎えたが、事なきを得た。
ABEMAで解説を務めた鄭大世氏は試合後の『Today’s Selection』で「超決定機を防いだことが試合の大きなポイントだった」とコメント。前節エヴァートン戦で自身の軽いミスから失点してしまったマクアリスターに触れつつも、「プレスバックで相手にプレッシャーをかけて、シュートミスを誘った」とこの試合では修正してきたことを称賛した。
その他にも鄭大世氏は対戦相手が強敵アーセナルだっただけに、立ち上がりや前半での先制点の重要性についても言及。「攻撃的な選手であるマクアリスターだが、大切な試合だから緊張感のある動きをしたということ」と、難敵との一戦であるからこそ大きな実力が発揮できたと解説した。
試合後のインタビューで、指揮官デ・ゼルビは今夏の移籍が噂される選手について問われ「おそらくカイセドとマクアリスターがそうなると思う」と名前を挙げてコメントしている。攻守に渡り頼れる大黒柱の退団はチームにとっても大きな痛手だが、今は目の前の勝ち点を落とさないことに集中しなければならない。
残りの試合もニューカッスルやマンチェスター・シティなど上位勢との対決が続く。悲願であるUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権争いに勝ち残るには、この試合のようにチームが一丸となって試合に臨めるかが重要になってくるだろう。
(ABEMA/プレミアリーグ)