マンチェスター・C所属のイングランド代表DFカイル・ウォーカーが、ジョゼップ・グアルディオラ監督が自身について語った内容について反応した。16日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
現在32歳のK・ウォーカーは2017年夏にトッテナムからマンチェスター・Cに加入。右サイドバック(SB)を主戦場に安定感あるプレーを披露し、これまで数々のタイトル獲得に大きく貢献している。在籍6年目の今シーズンも開幕からここまで公式戦33試合に出場。しかし、直近ではイングランド代表DFジョン・ストーンズが右SBとして先発し、K・ウォーカーが控えに回るケースも度々見られている。
グアルディオラ監督が指向する戦術では、左右のSBが内寄りのポジションを取り、中盤の一角としてゲームメイクに加わる機会も多い。巷では“偽SB”とも呼ばれているが、グアルディオラ監督がストーンズをウォーカーの代わりに右SBで起用する意図も、円滑で安定したボール保持を実行するためだと指摘されている。実際に同監督は4月の会見時に、K・ウォーカーの右SB起用が減っていることについて次のようにコメントしている。
「彼(K・ウォーカー)には難しいだろう。インサイドでプレーするためには、ある程度訓練された動きが必要になる。彼には他の特徴がある。常にスピード感を保っているところだ。おそらく60歳になっても彼はこのチームの中で一番速く動けるだろう。起用法については戦術的なものであり、彼への信頼が失われたわけではない。しかし、彼がストーンズやロドリのようにプレーするには時間が必要で、我々には時間が足りないんだ」
現地時間16日、グアルディオラ監督とともにチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグのレアル・マドリード戦の前日会見に出席したK・ウォーカーは、上記の発言について問われ「傷ついたかって? もちろん傷ついたよ。嘘をつくことはできない」とコメント。その上で、当該の発言を受けて奮起したことを次のように明かしている。
「フットボールにおいては、特定の意見に必ずしも同意できないことが多々ある。しかし、彼(グアルディオラ監督)は過去6年間に渡って私とクラブのためにとてつもないことをしてくれた。彼は僕のボスだし、僕はキャプテンの1人だ。失望がチームに表れてはならない。プロとして対応しなければならなかったんだ。自分の得意なこと、そして彼が評価してくれたことの基本に立ち返り、彼が間違っていると証明しなければならなかった。それが僕のやってきたことだよ」