トッテナム所属の元フランス代表GKウーゴ・ロリスに、今夏の退団の可能性が浮上しているようだ。16日、イギリス紙『テレグラフ』が伝えている。
現在36歳のロリスは母国のニースの下部組織出身で、2005年夏にトップチーム昇格を果たした。その後、2008年夏に加入したリヨンで頭角を表すと、フランス代表でも正GKに定着した。2012年夏にトッテナムに完全移籍で加入し、チームの絶対的守護神として活躍。今シーズンは負傷離脱がありながらも、開幕からここまで公式戦通算31試合に出場している。
2015-16シーズンからはキャプテンを務めているロリスは、トッテナムとの契約を昨年1月に延長。現在は2024年6月末までの契約を締結している。しかし、報道によると、同選手は今シーズン終了後の夏の移籍市場にて、慣れ親しんだクラブを退団することを本格的に検討しているという。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、ロリスの去就に関して「今シーズン限りでの退団が予想されている」と指摘している。
契約満了を待たずしての退団の可能性が浮上したロリス。フランス紙『レキップ』によると、同選手に対してはサウジアラビアからの熱烈な関心が明らかになっているほか、リーグ・アン復帰の可能性も低くはないという。また、トッテナムはかねてから“後継者”探しに着手しており、ブレントフォード所属のスペイン代表GKダビド・ラヤを筆頭に複数名がリストアップされているようだ。ロマーノ氏によると、GKの新戦力については新監督が就任してから決定される見込みだという。
なお、現在ロリスは太ももの負傷により戦線離脱中。チームを率いるライアン・メイソン暫定監督が今月5日の会見にて「彼はシーズンを終えた。恐れていた結果となった」とコメントしたように、今シーズン中の復帰は絶望的となっている。果たしてこのままピッチに立たず、トッテナムを離れることになってしまうのだろうか。