日本時間19日にブライトンはアウェイで3位ニューカッスル・ユナイテッドと対戦する。ブライトンは前節アーセナルに快勝。2戦続けての上位チーム撃破となるだろうか。ニューカッスルも勝てばUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場が近づく重要な一戦であり、激戦が予想される。
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前回対戦は三笘の “デビュー戦”
ブライトンは、現在6位に位置している。数字上はCL出場の可能性も残しているが、勝ち点差やライバルチームの調子から、現実的な目標はUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場圏の6位フィニッシュだ。自力で6位以内を確定させるために、必要な勝ち点は「5」。ニューカッスル戦を含め残り4試合で1勝2分け以上が必須となる。首位マンチェスター・シティとの対戦が控えているブライトンにとって、ここはなんとしても引き分け以上におさめたいところだ。
一方ニューカッスルは、現在3位に位置している。勝利すればCL出場に近づく重要な一戦だ。ただ、リーグ最少失点の堅守が売りのチームだったが、ここ8試合連続でクリーンシートがない。前節も降格圏に沈むリーズ相手に2失点を喫した。ニューカッスルのディフェンスライン4選手は不動のスタメンであり、シーズン終盤の疲労蓄積から、失点が増えていると推察する。
ブライトンからすると、ニューカッスルとの対戦は直近10試合で3勝6分1敗と相性が良い。前回対戦は0-0の引き分け。ニューカッスルGKポープが再三ビッグセーブを見せた試合である。またこの試合は、三笘がプレミアリーグデビューを飾った試合だった。日本代表FWは少ない出場時間ながら、得意のドリブルを披露し観客を沸かせた。今回の一戦でも、輝きを放つことができるか注目だ。
勝敗のカギを握る「左サイド」の攻防
ブライトンはフェルトマン、マーチと右のレギュラーが負傷により引き続き不在となる。代役を務めているカイセドは、まるでサイドバックが本職であるような驚異的なプレーを披露している。右のアタッカーは負傷したエンシソに代わって、18歳のブオナノッテが入ることが予想される。なお、三笘を右にするオプションもあるが、やはり左の方が活きると前節で証明された。
一方、左は三笘とエストゥピニャンのコンビが絶好調だ。データによると、ニューカッスルは右サイドの組み立てから多くゴールを記録している。このサイドの攻防が勝敗を握るだろう。なお、カイセドのポジションには、前節と同じくギルモアの起用が濃厚。もしくは前節後半に見せた、マクアリスターが1列下がり、ファーガソンとウェルベックを同時起用するという形も考えられる。
対するニューカッスルは攻撃陣が絶好調だ。特にイングランド代表のカラム・ウィルソンは、ここ5試合で7得点を記録している。ウィルソンは今季ボックス内から14得点を記録しており、ゴール前の決定力が光っている。この試合も良い形でウィルソンにボールが届けば、確実にゴールネットを揺らしてくるだろう。先述のように守備に一抹の不安がある中、ウィルソンを中心とした攻撃陣が援護点をいくつ決めることができるか、要注目である。
三笘の相手はニューカッスルの「核」トリッピアー
三笘が左でスタートするのであれば、イングランド代表のトリッピアーと対峙することが濃厚だ。ニューカッスルのゲームキャプテンであり、攻撃の組み立てにも絡むチームの “核” である。もともと持っている攻撃センスとクロス精度に加え、アトレティコ・マドリード時代にシメオネの指導を受けて、守備能力も格段に向上した。逸材の多いイングランドの右サイドバックで、代表にも継続的に招集されている。
なお前回対戦時は、1対1となった場面で、三笘にドリブルで振り切られ、突破を許している。その二の舞にならないようにダブルチームなどの対策を練ってくるはずだ。代表戦士同士の熱いバトルに期待したい。
欧州カップ戦出場権に向けて突き進んでいる両チームにとって、絶対に負けられない一戦となる。試合終了のホイッスルと同時に笑うチームはどちらだろうか。大注目の一戦だ。
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