レヴァークーゼン、ローマ

 ヨーロッパリーグ(EL)・準決勝のセカンドレグが18日に行われ、レヴァークーゼン(ドイツ)とローマ(イタリア)が対戦した。

 レヴァークーゼンは今季チャンピオンズリーグに参戦していたが、グループステージを3位で終えてELに回ることに。モナコ(フランス)、フィレンツヴァーロシュ(ハンガリー)、ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)を破って準決勝に進出しており、35シーズンぶりの大会制覇(※前回優勝時は前身大会のUEFAカップ)を狙う。

 一方のローマは今季頭からELを戦っており、グループCを2位で通過。決勝トーナメントではザルツブルク(オーストリア)、レアル・ソシエダ(スペイン)、フェイエノールト(オランダ)を破って準決勝まで辿り着いた。クラブは昨季のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)で優勝を果たしており、今季目指すのは2シーズン連続の欧州カップ戦タイトルだ。

 ファーストレグはエドアルド・ボーヴェのゴールでローマが1-0で先勝。レヴァークーゼンの本拠地で行われるセカンドレグでは、ホームチームが怒涛の攻撃を続ける。12分には自からのスルーパスで背後のスペースへ飛び出したムサ・ディアビが迷わず右足を振り抜くも、ここはクロスバーを直撃。21分、27分にはペナルティエリア手前で前を向いたケレム・デミルバイが左足を振ったが、どちらのシュートもGKルイ・パトリシオにセーブされた。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入っても試合の様相は変わらず。1点が必要なレヴァークーゼンが攻撃を続ける。66分、右からのクロスボールにサルダル・アズムンが頭で合わせたものの、シュートはGK正面へ。直後の67分にはデミルバイが強烈な左足シュート。GKパトリシオが弾いたボールにアズムンが反応したが、ここはジャンルカ・マンチーニが体を張った守備を見せてシュートを防いだ。

 その後もレヴァークーゼンがミドルシュートを中心にシュート本数を増やしていくが、なかなかゴールネットを揺らすことができない。81分にはゴール前でこぼれ球を狙っていたアズムンが右足を振り抜いたが、シュートはわずかにゴール左へと外れた。

 試合はこのままタイムアップ。レヴァークーゼンは最終的に23本ものシュートを放ちながら最後まで1点が遠く、ホームで逆転することはできなかった。一方、ローマはファーストレグでボーヴェが決めたゴールを守り抜く形に。ジョゼ・モウリーニョ監督が仕込んだ組織的な守備で隙を見せず、2シーズン連続の欧州カップ戦タイトル獲得まであと1勝のところまで辿り着いた。

 なお、決勝戦はハンガリーの首都ブダペストに位置する「プスカシュ・アレーナ」にて行われる。試合は日本時間で5月31日の28:00(6月1日の4:00)キックオフ予定だ。

【スコア】
レヴァークーゼン 0-0(2戦合計:0-1) ローマ

【得点者】
なし