【プレミアリーグ】ニューカッスル4-1ブライトン(日本時間5月19日/セント・ジェームズ・パーク)
三笘薫が“あのスーパーゴール”を再現するようなシュートを放った。レスター戦で決めた今季4点目は、元イタリア代表デル・ピエロ氏を彷彿させるような一撃であり、本人もSNSでコメントを寄せるほどのゴラッソだった。この試合でも、まさにその形からシュートに持ち込んだのだが……
前半から劣勢を強いられたブライトンが先制を許して迎えた36分、左サイドの高い位置で受けた三笘は、そのままボックス角へ侵入すると、マイナス方向への切り返しから中にカットインして右足を一閃。鋭いシュートを、ゴール右隅へ狙い撃ちした──。
しかし、残念ながら枠を外れて今季8点目とはならず。第21節のレスター戦で奪ったゴールがまさにその形から決めたもので、元イタリア代表のレジェンド、デル・ピエロ氏も自身のSNSで称賛した一撃だった。そのシーンを目撃したファンからすると、「これはもしや!」と期待したはずであり、ABEMAで解説を務めた鄭大世氏も「三笘メーターを上げられると今、一瞬思ったんですけどね」と、中継スタジオに設置された、三笘のゴールとアシストをカウントする掲示を増やせると確信したような場面を作り出していた。
視聴者も「エゴイスト良いね!」「三笘そういうのもっとやれ」「その意識だ!」「いいぞどんどん撃ってけ」と沸き立ったシーンではあったが、三笘が前半、輝きを放ったのはわずかその時だけだった。それどころか、ボールに触った回数は両チーム最少だったとされている。目視できる限りでは、このシュートを放った場面で5回“タッチ”し、16分にチャンスの起点となった場面では6回、ボールに触れていたように見える。
前半、三笘の元にボールが来たのはそれだけであり、ニューカッスルのハイプレスに苦戦したブライトンは思うように攻撃シーンを作れず、左サイドの三笘はほぼ消えていた。
上位に食い込み、欧州カップ戦の出場権を手にするためにも勝ち点3が求められた一戦だが、ブライトンはこの日、完全に相手に封じ込められた。前半に2失点を喫すると、後半に1点を挙げてペースを奪い返したものの、最終的には終盤にさらに2点を奪われなす術なし。アウェイゲームを1-4で落とし、サウサンプトン、マンチェスター・シティ、アストンヴィラの残り3試合はいよいよ負けられない状況に追い込まれた。
(ABEMA/プレミアリーグ)