ヨーロッパリーグ(EL)・準決勝のセカンドレグが18日に行われ、今季のEL決勝戦に進む2チームが出揃った。
EL最多6度の優勝を誇るセビージャ(スペイン)は、歴代2位タイである3度の優勝を経験しているユヴェントス(イタリア)をホームに迎えた。ホームでのELは直近15試合無敗と圧倒的強さを誇る中、先手を取ったのはユヴェントス。65分に途中出場のドゥシャン・ヴラホヴィッチがループシュートを沈めた。だが、71分にスソが強烈なミドルシュートを突き刺して試合は振り出しに。2戦合計スコアが2-2となった中、90分間では決着がつかず、試合は延長戦に突入した。
本拠地『ラモン・サンチェス・ピスフアン』の大声援を背に戦うセビージャは延長前半の95分、敵陣左サイドでパスを受けたブライアン・ヒルがドリブルを開始。縦への突破から時間をかけずにクロスボールを送ると、ペナルティエリア内に走り込んできたエリク・ラメラがヘディングシュートでゴールネットを揺らした。最終的にはこのゴールが決勝弾に。セビージャが最後にEL優勝を成し遂げた2019-20シーズン以来となる決勝戦へ駒を進めた。
一方、レヴァークーゼン(ドイツ)はローマ(イタリア)とホームで対戦。かつてレアル・マドリードで指揮官と選手という間柄だったシャビ・アロンソ監督とジョゼ・モウリーニョ監督の“師弟対決”にも注目が集まる対戦カードとなった。敵地でのファーストレグを0-1で落としていたレヴァークーゼンは序盤から攻撃に出る時間が続いたものの、なかなかローマの固い守りを崩すことができない。最終的には23本ものシュートを放ちながらゴールネットを揺らすことはできず、試合はスコアレスドローでタイムアップ。ローマがファーストレグの1点を守り抜く形で、1990-91シーズン(※当時は前身大会のUEFAカップ)以来となる決勝戦行きの切符を掴み取った。
この結果、今季のEL・決勝戦はセビージャとローマの対戦カードとなった。セビージャにとっては3シーズンぶり7度目の優勝が懸かった一戦で、歴代最多優勝記録の塗り替えに期待がかかる。一方、ローマにとっては仮に優勝を果たせばクラブ史上初のELタイトルだ。昨季はヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)で初代王者に輝いており、欧州での実績豊富なモウリーニョ監督の下、2シーズン連続となるヨーロッパのカップ戦タイトルを狙う。
なお、両者の過去の公式戦における対戦回数は1度のみ。2019-20シーズンのEL・ラウンド16で激突すると、セルヒオ・レギロン(現:アトレティコ・マドリード)とユセフ・エン・ネシリがゴールを挙げ、セビージャが2-0で勝利していた。当時はヨーロッパでの新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い大会フォーマットが変更されており、一発勝負でセビージャの勝ち抜けが決定。その後も順調に勝ち進み、クラブ史上6度目の大会制覇を成し遂げていた。
今季のEL・決勝戦はハンガリーの首都ブダペストに位置する「プスカシュ・アレーナ」にて行われる。試合は日本時間で5月31日の28:00(6月1日の4:00)キックオフ予定だ。
▼2022-23シーズン・EL決勝戦
対戦カード:セビージャvsローマ
開催地:プスカシュ・アレーナ(ブダペスト/ハンガリー)
日時:5月31日の28:00(6月1日の4:00)
※表記は日本時間