5月18日にZOZOマリンスタジアムで行われたオリックス・バファローズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で、ロッテ・益田直也が、同球場での100セーブを達成した。
【映像】ロッテとマリンの魔風と歩んだ男・益田直也が偉業達成
5-1、ロッテ4点のリードで迎えたこの試合の9回表、2死一、二塁という場面で、ロッテ7番手・坂本光士郎の後を受ける形で抑えのマウンドに上がった益田は、オリックス7番・紅林弘太郎を2球でカウント0-2に追い込むと、1-2からの4球目、低めのスライダーを打ち上げさせてゲームセットに。今季13セーブ目を挙げるとともに、本拠地・ZOZOマリンスタジアムでの通算100セーブを記録することとなった。
なお、同一球場での100セーブは史上4人目で、パ・リーグの投手としては初となる快挙とあって、ネット上の野球ファンからは「本当に素晴らしい! このまま突き進んで欲しいです!」「どうか怪我などしませんように」「やはり優勝の瞬間マウンドは、どんな時も腕を振って投げてきてくれた、マリーンズ愛に満ちた益田投手に」「試合数の半分は、ビジターだから、通算で200セーブくらいしてないと難しい記録。 それを考慮すると、とんでもない記録」「求められる場所で常に結果を出し続ける、まさにプロの仕事人ですね」といった声が上がることとなった。
5月19日に放送された『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、フランチャイズプレーヤーの益田ならではのこの記録について改めて紹介することとなったが、この日、番組に出演していたロッテOBの野球解説者・里崎智也氏は、「聞いたときには、“お、すごいな”って思いました。あんまり達成者がいないというところと、あと益田はね、今、195セーブなんで。あと55セーブじゃないですか、名球会。行けるっしょ。」と、益田が現在33歳と、まだまだ老け込む歳ではないだけに、250セーブ達成での名球会入りが可能であるという見方を示した。
また里崎氏は、「あとね、楽天の松井裕樹。200セーブ挙げてますし。山崎康晃(横浜DeNAベイスターズ)。250セーブだから、ほぼほぼみんな頑張ったら行けるからね。」と、益田以外にも、各球団で抑えとして活躍中の中には、名球会入りの可能性が見えてきた選手たちがいることを指摘。その理由として里崎氏は、「抑えだと、25セーブ10年でいいんで。200勝だと、20勝を10年しなきゃいけない。で、2000本安打だと、200本を10年しなきゃいけない。(セーブの規定は)25セーブ10年でいいんで。その考えでいくと、ほかの2つ(の規定)に比べたら、チャンスあるかなと。」と、かつて抑え投手は、その登板数の多さなどから、消耗しやすく、選手としての寿命が短いと言われていたものの、その一方で、抑え投手であるからこそ、名球会入りのチャンスもあるという見解を示すこととなった。
益田といえば、大卒ルーキーとして2012年に入団して以来、今日に至るまで1度も先発経験がないという“救援一筋”、そしてロッテ一筋の選手として知られ、また、他球団の選手がしばしば悩まされる“マリンの魔風”に打ち勝つ力強いボールと、逆に風を味方につける巧みな投球術で、幾度となくチームを勝利に導いてきた“マリンの救援職人”ともいうべき投手。無論、今回達成した記録そのものは、名球界入りの条件などとは異なる性質のものであるが、ロッテファンにとっては、往年のレジェンドプレーヤーたちにも決して劣らぬ存在感と信頼感を感じる選手であるといえそうだ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)

















