ルチアーノ・スパレッティ監督

 ナポリを率いるルチアーノ・スパレッティ監督に、今シーズン終了後の退任の可能性が浮上しているようだ。21日、『スカイスポーツ』や『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数のイタリアメディアが伝えている。

 スパレッティ監督体制2年目を迎えた今シーズンのナポリは、開幕当初から好調を維持しセリエAの首位を独走。現地時間5月4日に行われた第33節でウディネーゼと引き分け、元アルゼンチン代表の故ディエゴ・マラドーナ氏在籍時以来33年ぶり3度目のリーグ制覇を成し遂げた。また、チャンピオンズリーグ(CL)でもクラブ史上初となるベスト8進出を果たしている。

 就任2年目でナポリを大躍進に導いたスパレッティ監督だが、なんと今シーズン限りでクラブを離れる可能性があるようだ。この噂の背景にあるとされているのが、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長との確執。『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、昨年4月24日に行われたエンポリ戦に2-3で敗れた際、ラウレンティス会長はスパレッティ監督の解任を検討していた模様。結果的に続投となったものの、両者の関係性はこれ以来“緊張状態”にあるという。

 移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、自身の公式Twitterにてスパレッティ監督の去就について言及。「ルチアーノ・スパレッティはシーズン終了後にナポリを去ることを本格的に検討している」と指摘し、ナポリ側がすでに後任候補のリストアップを開始していると伝えている。『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、後任候補にはアタランタを率いるジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督や、ラファエル・ベニテス氏の名前が挙がっているようだ。

 なお、スパレッティ監督は21日に行われたセリエA第36節インテル戦(3-1○)後の記者会見で、自らの去就に関して言及。「すでに決定は下されている。日によってその考えを変えることはできない。我々は伝えるのを待っているだけだ」などと意味深なコメントを残している。