ルベン・ネヴェス

 バルセロナがウルヴァーハンプトン(ウルブス)所属のポルトガル代表MFルベン・ネヴェスの動向を注視しているようだ。22日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 現在26歳のR・ネヴェスは母国の名門ポルトの下部組織で育ち、2014年夏にトップチーム昇格。同クラブで3シーズンに渡ってプレーした後、2017年にウルブスに完全移籍で加入した。すぐさま中盤の主力に定着すると、高いキック制度や豊富な運動量を武器にチームの中心選手として活躍。ここまで公式戦通算252試合に出場し30ゴール13アシストをマークしている。

 近年は移籍市場の度にビッグクラブからの関心が伝えられているネヴェス。ウルブスとの現行契約は2024年6月末までとなっており、契約満了まで残り1年となる今夏の去就には大きな注目が集まっている。選手本人は先日「僕はここ(ウルブス)にいることが本当に好きなんだ」としつつ、「チャンピオンズリーグ(CL)でプレーしたいという気持ちは決して隠していないよ」とコメント。強豪クラブへの移籍願望を明かしていた。

 そんな中、今シーズンのラ・リーガを制したバルセロナが、来る夏の移籍市場で同選手の獲得に乗り出す可能性があるようだ。報道によると、ジョアン・ラポルタ会長をはじめとしたクラブ幹部複数名は、かねてからネヴェスに関心を寄せており、昨年夏の移籍市場でも実際に獲得に動いていたとのこと。当時は財政難の影響もあり交渉成立に至らなかったものの、クラブは引き続き同選手の動向を注視しており、代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏とも今夏の移籍に向けた話し合いを行なっているようだ。

 なお、アーセナルやマンチェスター・Uといった国内の強豪からの関心も囁かれているネヴェスだが、選手本人は“ラ・リーガ王者”でのプレーを強く希望しているとのこと。しかし、バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督は、中盤の新戦力としてレアル・ソシエダ所属のスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得を希望しており、ネヴェスに対してはそれほど関心を寄せていないという。こうしたこともあり、バルセロナが同選手に具体的なオファーを提示するかどうかは現時点で不透明となっているようだ。

 長らくチームを支えてきた元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツの退団が決定し、“中盤再編”の必要性を迫られているバルセロナ。果たして今夏の移籍市場ではどのような動きに出るのだろうか。

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