ドゥシャン・ヴラホヴィッチ

 ユヴェントスに、セルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチを売却する意思はないようだ。イギリス『90min』がクラブのCFO(チーフ・フットボール・オフィサー)を務める、フランチェスコ・カルヴォ氏のコメントを伝えている。

 2022年1月に8000万ユーロ(当時価格で約103億円)の移籍金でフィオレンティーナからユヴェントスに加入したヴラホヴィッチ。今シーズンはここまでリーグ戦10ゴールを記録している同選手だが、フィオレンティーナ時代に比べ得点数は減少しており、加入当初に期待されたパフォーマンスを発揮しているとは言い難い状況だ。マッシミリアーノ・アッレグリ監督の守備戦術に不満を持っているとされるストライカー対しては、チェルシーやマンチェスター・Uなど複数のクラブが関心を持っていると伝えられてきた。

 そんななか、『DAZN』のインタビューに応じたカルヴォ氏は、「噂は我々がコントロールできるものではないが、移籍市場はまだ開いてすらいない。ドゥシャンは売りに出されていない。我々は彼の努力に満足しているが、もっと良くなるためにできることがある」と語っている。

 また指揮官に対しても「疑いの余地はない。来季もアッレグリ氏が我々の監督になるだろう。我々は彼とともに未来を築いている。アッレグリ氏に無条件の信頼を置いている」と述べながら良好な関係性を強調した。

 コロナ禍における経費削減を目的とした虚偽会計や不正なキャピタルゲインなどの疑いにより、勝ち点「10」剥奪を言い渡されたユヴェントス。発表の直後に行われたエンポリ戦では1-4の大敗を喫し、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位ミランとは「5」ポイント差がついている状況だが、ヴラホヴィッチとアッレグリ監督の残留は既定路線のようだ。