レアル・ソシエダに所属するフランス人DFロビン・ル・ノルマンが、スペイン国籍を取得した。24日付の官報にて掲載されている。
1996年11月11日生まれのル・ノルマンは現在26歳。2016年夏にプロデビューを果たした母国のスタッド・ブレストからレアル・ソシエダに加入した。2シーズンをBチームで過ごした後、2018-19シーズンにトップチーム昇格。昨シーズンはラ・リーガの欠場が1試合のみと“鉄人”ぶりを発揮するなど、クラブ公式戦通算176試合に出場し、コパ・デル・レイ(国王杯)優勝にも貢献している。
今季はここまでラ・リーガ32試合に出場しているル・ノルマン。9季ぶりのチャンピオズリーグ出場を目指すチームを支える“鉄人”は当初、フランス代表入りを待ち望んでいたが、扉は開かれることはなかった。そんな中、ルイス・デ・ラ・フエンテ新監督の下で始動したスペイン代表からラブコールを受けて、スペイン国籍取得に向けた手続きを開始。報道によると、通常は「少なくとも10年間、合法的かつ継続的にスペイン領土に居住する」ことが必要だが、スペイン代表入りに同意することなどを条件に、民法で規定されている勅令によって国籍取得の早期実現が可能のようだ。
そしてスペイン国籍を取得したル・ノルマンは、スペイン代表として来月に行われるUEFAネーションズ(UNL)・ファイナルズから招集が可能に。“新生ラ・ロハ”の初陣となった今年3月のEURO予選でデ・ラ・フエンテ監督は、センターバックとして4選手を選出したが、その内カタールW杯を経験したのはDFアイメリク・ラポルテのみ。セルヒオ・ラモスとジェラール・ピケが代表引退して以降、絶対的な支柱がいないポジションだけに、ル・ノルマンにかかる期待は大きいだろう。
なおスペイン代表は、来月15日にUNL・ファイナルズ準決勝でイタリア代表と対戦。勝利すれば同月18日の決勝戦に、敗れれば同日の3位決定戦に回る。