マッツ・フンメルス

 ドルトムントは24日、元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスとの契約を1年間延長したことを発表した。

 現在34歳のフンメルスは、バイエルンの下部組織出身で2007年1月にトップチーム昇格を果たした。翌年1月からの約1年半のレンタル移籍を経て、2009年夏にはドルトムントに完全移籍。同クラブで約7年半に渡ってプレーした後、2016-17シーズンからはバイエルンに活躍の場を移した。しかし、2019年夏にドルトムントに電撃復帰。以降センターバック(CB)の絶対的主軸として活躍している。

 今シーズンはここまでブンデスリーガで29試合、チャンピオンズリーグ(CL)とDFBポカールでそれぞれ4試合に出場。安定感あるプレーでチームを牽引している。当初の契約は今シーズン限りとなっており、去就には注目が集まっていたが、今回の新契約締結により2024年6月末まで残留することが確定した。なお、フンメルスの活躍もあり、チームはブンデスリーガ最終節を前に首位に浮上し、11年ぶりの優勝へ大手をかけている。

 契約延長が発表されたフンメルスは、ドルトムントのクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。

「素晴らしいファンと共にシグナル・イドゥナ・パルク(ドルトムントの本拠地)でプレーすることが、僕にとってどれほど楽しいものなのかは誰もが知っているはずだ。この決断は自分にとって簡単なものではなかった。長い時間をかけて検討した結果だよ。シーズン終盤を迎えた今、僕はこう言うことができる。『来シーズンもまだまだやれる』と」

「今は土曜日に行われるマインツ戦に集中しなければならない。まだ90分間が残されているからね。その後にみんなで大きなことを祝いたいと思っているよ」

 なお、クラブのセバスティアン・ケールSD(スポーツ・ディレクター)は、フンメルスとの契約延長に際し「経験とリーダーシップと兼ね備えた彼が、来シーズンも我々の若いチームと共にプレーできることは非常に素晴らしい。選手との関係性やリーダーシップにおいて多くを与えてくれる選手であり、我々にとってとても重要な存在だ」と喜びを語っている。