ラファエル「YouTubeはまだ稼げる」“ヒグマ”遭遇の投稿者に批判の声も…動画配信の未来は
【映像】ラファエル&ヒグマ遭遇動画が話題のYouTuberが出演 動画配信時代の生存戦略は
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 今月、YouTubeに投稿された“ある動画”が話題を集めている。

【映像】投稿者が座っていた場所で…“ヒグマ遭遇”の瞬間(撮影の様子)

「ダメだ、クマだ。危ない。一旦離れよう」

 投稿者は北海道在住のYouTuber・葉田ルコさんだ。札幌市内の住宅地に近い森で、ピザを食べながら動画を撮影していたところ、突如親子のヒグマと遭遇。葉田さんたちは危険を感じ、慌てて車に避難した。

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 その後、クマは置きっぱなしになっていたピザを食べ、森の中へと消えていった。動画には「無事で何より」といった安堵のコメントが多く寄せられた一方、Twitterでは「クマが出るような場所で食べ物を広げるな」「再生数稼ぎのために同じことをする人がいそう」「迷惑系YouTuberのレベルを超えてないか」と批判の声もあがった。

 当事者として批判の声をどう受け止めているのか。ニュース番組「ABEMA Prime」に出演した葉田さんは「クマを引き寄せたという批判が多いが、全くそういうわけではない。そもそも、簡単には現れないし、おびき寄せられるものではないと思う。僕も遭遇したのは、今まで生きていて2、3回くらいだ。場所は、事前に土地の所有者に許可を取って撮影している。『ピザの匂いで山からおびき寄せた』というコメントもあったが、実際にヒグマは民家がある方向から現れた」と話す。

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 「クマと遭遇するかもしれない」と思って撮影していたのだろうか。

「僕のYouTubeでは、森の中や自然系の動画をたくさん公開している。北海道は街中にもクマが出る。毎回常に警戒しながら動画は撮っている。北海道で天気がいい日は山の中でバーベキューをする人も多い。過去にYouTubeで『野生のヒグマ見つけるまで帰れま10!!』という企画をやったが、今回は全く違う。ヒグマをおびき寄せたくて、森でピザを食べていたわけではない。ただ、結果的にはそうなってしまった」

 撮影を続けながらも、命の危険は感じていたという。

「コメントでも『クラクションを鳴らせ』や『でかい音を出してクマを追い払え』という声があった。ただ正直、親子グマはすごく怖い。逆にパニックになって音を立てないよう、クマを刺激しないようにした。いきなりクラクションを鳴らしたら、母グマが襲ってくる可能性もある。まずクマから目を逸らさずにずっと追って、いなくなるのを待つ。過去にもヒグマに遭ったことがあるので、まず身の安全を守ることが最優先だと思って、様子を伺っていた」

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 札幌市環境局は「山に入る前に市の出没情報を確認してほしい」と見解をコメントしている。また、ヒグマと遭遇した時は「速やかに警察に110番通報をしてほしい」という。

 動画の再生回数が伸びたことによって、より過激な動画を投稿しようというマインドにはならないか。

 葉田さんは「そこまでない」と回答。「僕のチャンネルで再生数が取れる堅い企画が何個かあるので、どんどん過激にしようとは思わない」と話す。

 また、カメラを止めずに撮り続けていた批判については「僕はYouTuberを仕事としてやっているので、何かあったらとりあえずカメラを回して現場を映すことが身体に染み付いていた。無意識だ」とコメント。

 仮面YouTuberとして活躍中の実業家・ラファエルも「YouTuberはとりあえずみんなカメラを回す」という。もし、自分だったらヒグマと遭遇した動画をアップしていたか。

 ラファエルは「僕ならアップする。僕の場合、過激を求めすぎてエスカレートした結果、約4年前にYouTubeのアカウントがBANされた。公開した2000本の動画の80%くらいがコンプライアンス違反になっていた。僕はずっとそういうことをやっていたので、考え的にはカメラを回すし、コンプライアンスの範囲内でアップもする。見た感じ、葉田さんの動画はハプニング系だ。狙った・狙っていないは置いておいて、リアルなハプニングじゃないか。クマは呼ぼうと思っても呼べない。葉田さんの動画が良いか悪いか、僕は判断できない。これがダメとなると、キャンプができなくなる」と答える。

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 その上で、ラファエルは「僕は企業案件で稼いでいるから、変なことをやってクライアントに嫌われるとダメだ」とコメント。

「YouTubeは再生数で稼ぐと一般的に言われている。当時は承認欲求や営業マンみたいなマインドがあって自分を追い詰めていった。結局それがお金になった。今は、やり過ぎるとクライアントが飛んじゃう。アダルティな動画もYouTubeではコンプライアンス違反になる」

 葉田さんも収入について「明確な理由は分からないが、単価が一気にガクンと半分くらいに下がった。収入が2分の1になったこともある」と明かすと、ラファエルは「元々僕らYouTuberは契約書がない。明日から収入ゼロになっても文句は言えない」と述べる。

「僕は企業さんのアカウントのコンサルなどを早めに裏側でやってきた。『YouTuberが稼げなくなった』というニュースがあるが、実はそうじゃない。広告主が出稿を止めると、9月や3月は単価が高い。仕事としては安定していないが、YouTubeはまだまだ稼げると思う。あとは、今TikTokが流行っている。YouTubeだけでなく、SNS全体でパイを取り合っているから、全体で稼ぎにくくなっているだけだ」

(「ABEMA Prime」)

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