エネス・ウナル

 ヘタフェのトルコ代表FWエネス・ウナルが自身の公式Instagramを更新し、右ひざ前十字じん帯を断裂したことを明かした。

 今年4月に復帰したホセ・ボルダラス監督の下で熾烈な残留争いを戦うヘタフェを牽引するウナルは、ここまでのラ・リーガ全34試合に出場し、同リーグ得点王ランキング4位タイとなる14得点を記録している。そんな、チームの“大エース”は24日に行われた第35節ベティス戦にも先発出場。しかし6分、相手選手にプレスをかけにいった際に、右ひざを痛めてしまい、途中交代を余儀なくされていた。

 負傷交代から一夜明けた25日、ウナルは自身の公式Instagramを更新。右ひざ前十字じん帯断裂と、それに伴う手術を実施することを公表するとともに、復帰に向けた思いを綴っている。

「みんなこんにちは、悪いニュースがある。僕は前十字じん帯を断裂した。人生は不思議な方向へと動く。大きな目標に向かって戦い、順風満帆のキャリアを送れていることを実感できていただけに、正直、この大ケガは痛い」

「今、僕には2つの使命が残されている。ひとつは、チームメイトを最後までサポートすること。必ず救われると信じている。もうひとつは、手術の準備をして、一日一日を大切に過ごすことだ。僕はとてもポジティブな気持ちで、この旅路における新たな挑戦を受け入れている。これからも前向きに、自分の人生とフットボールを楽しんでいきたい。みんな、メッセージやコメントなどありがとう」

 スペイン紙『アス』や『マルカ』によると、全治は約8カ月から約9カ月の見込みで、復帰は2024年以降になるとのこと。2季連続となるラ・リーガ2桁得点を達成し、EURO2024出場を目指す新生トルコ代表でも中心的な役割を任されるなど、キャリア最高潮に差し掛かっていた中で、大ケガに見舞われてしまった。

 なおラ・リーガ残留争いは、勝ち点差5の中に7チームがひしめく大混戦。ヘタフェは今節の勝利で勝ち点38に伸ばして16位に浮上したものの、降格圏の18位とは同勝ち点となっている。果たして残り2試合、ここまで“大エース”としてチームを牽引してきたウナルに、残留というプレゼントを贈ることができるのだろうか。