ジュード・ベリンガム

 レアル・マドリードが、ドルトムント所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガムの獲得に近づいているようだ。25日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 11年ぶりのブンデスリーガ制覇に王手をかけたドルトムントで、絶対的主軸として活躍しているベリンガム。弱冠19歳ながら、今シーズンはここまで公式戦42試合の出場で14ゴール7アシストをマークするなど、際立ったパフォーマンスを披露している。同選手の昨今の活躍を受け、欧州屈指のメガクラブがその動向を注視。レアル・マドリードを筆頭に、マンチェスター・Cやリヴァプールからの熱烈な関心が明らかになっていた。

 中心選手の流出を避けたいドルトムントは、かねてからベリンガムとの契約延長に向けた交渉を実施。しかし、話し合いは思うように進展せず、先日には年俸1400万ユーロ(約21億円)の延長オファーが、選手本人によって拒否されたとも報じられていた。そんな中、同選手の獲得競争を優位に進めていたのがレアル・マドリード。中盤の拡充を目指すスペインの“白い巨人”は、4月に選手本人と今夏の移籍で個人合意に達したとも伝えられている。

 そしてこの度、レアル・マドリードは今夏のベリンガム獲得に大きく前進したようだ。『マルカ』によると、先日レアル・マドリードの幹部が直接ドルトムントに赴き、同選手との契約に向けた交渉を実施したとのこと。話し合いは基本合意に達し、ベリンガムの今夏のレアル・マドリード移籍が濃厚になったという。なお、選手本人は早ければ来週にもマドリードを訪れ、加入に向けた最終的な話し合いを行うようだ。

 移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、レアル・マドリードとベリンガムが4月に個人合意に達していることを前置きしつつ、交渉は最終段階に到達していると指摘。移籍金については1億ユーロ(約150億円)+アドオンとなる可能性が高いようだ。また、『マルカ』によると、契約期間は2029年6月末までの6年間となる見込みだという。

 大きな注目が集まったベリンガムの新天地。獲得競争の決着の時が迫っているようだ。