バイエルン所属のスイス代表GKヤン・ゾマーに対し、複数のクラブが関心を寄せているようだ。25日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
現在34歳のゾマーはボルシアMGで約8シーズンに渡って絶対的守護神として活躍した後、今年1月の移籍市場でバイエルンに電撃加入。ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーを負傷離脱で欠く同クラブですぐさま正GKに定着し、ここまで公式戦24試合に出場している。
バイエルンでもまずまずのプレーを見せているゾマーだが、自身のミスでピンチを招くシーンもしばしば。実際に現地時間4月21日に行われたブンデスリーガ第29節のマインツ戦では、自身のファンブルが原因となり同点弾を献上。また、ビルドアップでの安定感の無さも指摘されており、一部のクラブOBからはパフォーマンス批判の声も寄せられている。
こうした昨今の事情や、ノイアーの復帰が近づいていることが相まって、今夏のバイエルン退団の可能性が囁かれているゾマー。この度『ビルト』が報じたところによると、すでにモナコ、マンチェスター・U、レスター、ビジャレアル、バレンシアからの関心が明らかになっており、これら5クラブが来る夏の移籍市場で同選手の獲得に乗り出す可能性があるという。なお、来年にEURO2024を控えているゾマーも、継続的なプレー機会の確保を望んでおり、多くの出番が見込めない場合には、わずか半年足らずでのバイエルン退団を決断する可能性もあるようだ。
ゾマーに関心を示している5クラブのうち、モナコとバレンシアについては現在の正GKの去就が不透明となっていることから、新たな守護神を迎え入れたいと考えている模様。レスターとビジャレアルは、現在の正GKに絶対的な信頼を置けておらず、経験豊富なゾマーの獲得に関心を寄せているようだ。また、マンチェスター・Uは、かねてからゾマーの動向を注視しており、今年1月には実際にコンタクトを取っていたという。
去就に注目が集まるゾマー。果たして34歳のスイス代表守護神は今夏にどのような決断を下すのだろうか。