ブンデスリーガ第34節(最終節)が27日に行われ ドルトムントとマインツが対戦した。
前節アウクスブルク相手に3-0で快勝し、リーグ戦での無敗記録を「7」に伸ばしたドルトムント。優勝を争うバイエルンが敗れたことで、勝ち点差で上回ったドルトムントが最終節を前に首位に浮上し、11年ぶりのリーグ制覇に王手をかけた。10連覇中の“絶対王者”バイエルンと「2」ポイント差で迎える今節、ドルトムントは勝利すれば自力での優勝が確定。また、勝ち点を落とした場合でも、同時刻開催のケルンvsバイエルンの結果次第では、タイトルを獲得する可能性もある。
ホームの大声援を受けるドルトムントは、序盤からボール保持率を高め、相手ゴール目に侵入。ドニエル・マレンやセバスティアン・ハラーにシュートチャンスが訪れるも、決め切ることができない。迎えた5分、劣勢だったマインツは左CKを獲得すると、ニアサイドでアンドレアス・ハンチェ・オルセンが頭で合わせゴールネットを揺らした。アウェイチームが先制に成功する。
ビハインドを負ったドルトムントは、失点直後にラファエル・ゲレイロが相手ボックス内で倒され、VARの介入によりPKを獲得。しかし、ハラーが放ったキックは、マインツのGKフィン・ダーメンの好セーブに阻まれた。24分、マインツは自陣から大きく左サイドに展開し、ボールを収めたイ・ジェソンがボックス内に高いクロスを供給。カリム・オニシウォが頭で合わせると、ボールはGKの手と左ポストを叩いてネットに吸い込まれ、マインツがリードを広げた。
まさかの展開となったドルトムントは、マインツの人数をかけた守備に苦戦。43分には敵陣内でのボール回しから、ボックス内右のゲレイロに展開するも、左足のシュートは枠の上へ。直後にはユリアン・ブラントがドリブルでボックス内に侵入し、自らフィニッシュに持ち込んだが、シュートはGKにキャッチされた。その後もシュートチャンスを作るも、追撃の1点を奪えず、前半は0-2で終了した。
逆転を目指すドルトムントは、後半開始と同時にユスファ・ムココを投入。すると59分、そのムココが決定機を演出する。右サイドでボールを収め、カットインから左足でゴール前にクロスを送ると、ボールはマッツ・フンメルスの頭上を超えてファーサイドのハラーへ。ハラーが滑り込みながら合わせたが、惜しくも枠の左に外れた。ドルトムントはその後も猛攻を仕掛けていく。
すると69分、細かいパス交換からゲレイロがボックス内中央に侵入し、滑り込みながら右足を振り抜く。放たれたシュートは左ポストを叩きゴールに吸い込まれた。ドルトムントが遂に1点差に詰め寄る。その後も逆転を目指すドルトムントが攻勢を強めるも、なかなか追加点を奪えず時計の針が進んでいく。90+6分、前線に上がったニクラス・ズーレが1点を返すも反撃はここまで。試合は2-2のドローで終了した。勝ち点を「71」に乗せたドルトムントだったが、他会場の結果によりバイエルンが得失点差で上回り首位に浮上。土壇場で11年ぶりのリーグ制覇を逃す結果となった。
【スコア】
ドルトムント 2-2 マインツ
【得点者】
0-1 15分 アンドレアス・ハンチェ・オルセン(マインツ)
0-2 24分 カリム・オニシウォ(マインツ)
1-2 69分 ラファエル・ゲレイロ(ドルトムント)
2-2 90+6分 ニクラス・ズーレ(ドルトムント)
【スターティングメンバー】
ドルトムント(4-3-3)
GK:コベル
DF:ヴォルフ(HT ムココ)、ズーレ、フンメルス、リエルソン(80分 モデスト)
MF:ジャン、ブラント(63分 デュランビル)、ゲレイロ
FW:マレン(62分 J・レイナ)、ハラー、アデイェミ(40分 ロイス)