ウニオン・ベルリン、フライブルク

 ブンデスリーガ第34節(最終節)が27日に各地で行われた。

 前節終了時点で3位につけているライプツィヒは、ホームにシャルケを迎えた。シャルケに所属している吉田麻也はベンチスタート、上月壮一郎は負傷の影響もあってメンバー外となった。

 試合は立ち上がりの10分に動く。ライプツィヒはGKエルヤン・ニーランからのロングフィード1本で局面を打開すると、ペナルティエリア右で入れ替わったダニ・オルモが中央へ折り返す。ここはGKラルフ・フェアマンに先に触られたものの、こぼれ球を狙っていたコンラッド・ライマーが左足で押し込んだ。続く19分には右サイド開いた位置でボールを受けたクリストファー・エンクンクがドリブルを開始。オルモとのパス交換からペナルティエリアに侵入すると、巧みなタッチで相手をかわして左足で流し込む。ライプツィヒが早い時間帯に2点をリードした。

 だが、ここからはシャルケの猛攻を受ける形に。28分にロドリゴサラサールの蹴った左コーナーキックからマルチン・カミンスキにヘディングシュートを叩き込まれると、49分には自ビルドアップのミスから追い付かれる。それでも、82分にはエンクンクがライマーとのパス交換から左サイドを突破。ペナルティエリア左に相手を引き付けて中央へ折り返すと、最後はユスフ・ポウルセンが右足で押し込んだ。後半アディショナルタイムにはエンクンクがトドメの4点目を決めて勝負あり。試合はこのままタイムアップを迎え、ライプツィヒはブンデスリーガ5連勝でシーズンをフィニッシュ。3位で来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保した。

 前節終了時点で4位のウニオン・ベルリンはホームにブレーメンを迎えた。今節の結果次第では来季のCL出場を確定できるウニオン・ベルリンは、シュート数でブレーメンを上回るもなかなか先制点を挙げることができない。それでも81分、右サイドでボールを持ったシェラルド・ベッカーがクロスボールを送ると、反応したスベン・ミケルがボールを収めてマイナスへ落とす。最後はラニ・ケディラが右足で狙い澄ました一撃を沈めた。試合はこのままタイムアップを迎え、ウニオン・ベルリンが勝ち点「3」を積み上げた。

 ウニオン・ベルリンと勝ち点で並ぶ5位フライブルクは、敵地でフランクフルトと対戦。フライブルクの堂安律、フランクフルトの長谷部誠鎌田大地は共にスタメン出場を果たしている。

 試合は立ち上がりの5分に堂安がペナルティエリア右の深い位置でボールを引き出し、マイナスへ折り返すも、フィリップ・ラインハートのフィニッシュは枠の外へ。対するフランクフルトはランダル・コロ・ムアニがシュートまで持ち込む場面を作るも、なかなか先制点を挙げることはできない。均衡が破れたのは45分。右サイドで堂安からのパスを受けたロランド・シャライが左足でクロスボールを送ると、ファーサイドで待っていたヴィンチェンツォ・グリフォが頭で押し込む。前半終了間際にフライブルクが先手を取った。

 試合はフライブルクの1点リードで終盤に差し掛かったものの、フランクフルトは83分に反撃に出る。敵陣右サイドでパスを受けた鎌田が右足でクロスボールを送ると、ペナルティエリア内で競り勝ったコロ・ムアニがヘディングシュートを叩き込む。1点を返してから7分後の90分には、ゴール前での混戦からエリック・ジュニオール・ディナ・エビンベが押し込んで逆転に成功した。

 試合はこのままタイムアップ。フライブルクは2試合ぶりの黒星を喫した一方、フランクフルトはブンデスリーガ2試合ぶりの白星を手にした。堂安、鎌田はフル出場、長谷部は71分までのプレーとなった。

 この結果、来季のCLには11連覇を果たしたバイエルン、2位のドルトムント、3位のライプツィヒ、4位のウニオン・ベルリンが参戦することとなった。4位のウニオン・ベルリンにとってはクラブ史上初のCL出場となっている。最終節を落としたフライブルクは5位でヨーロッパリーグ(EL)に出場。順位表では6位のレヴァークーゼンと7位のフランクフルトもヨーロッパのカップ戦に出場することが決まっているが、6月3日に行われるDFBポカール決勝戦(ライプツィヒvsフランクフルト)の結果次第で参戦する大会が変更される。仮にライプツィヒがDFBポカールで優勝した場合、6位のレヴァークーゼンは繰り上げでELへの出場権を獲得し、7位のフランクフルトがヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)に出場する。一方、フランクフルトがDFBポカールを制した場合、フランクフルトがEL出場権を勝ち獲ることとなり、6位のレヴァークーゼンはECLに臨むこととなる。

▼CL出場クラブ

バイエルン、ドルトムント、ライプツィヒ、ウニオン・ベルリン

▼EL出場クラブ

フライブルク、レヴァークーゼンorフランクフルト

▼ECL出場クラブ

レヴァークーゼンorフランクフルト