ブンデスリーガ第34節(最終節)が27日に各地で行われた。
前節終了時点で15位につけているシュトゥットガルトは、ホームにホッフェンハイムを迎えた。シュトゥットガルトに所属している遠藤航、伊藤洋輝はスタメン出場、原口元気はベンチからのスタートとなった。試合が動いたのは終盤に差し掛かった75分、左サイドでボールを持ったアンへリーニョのアーリークロスから、イーラス・ベブがヘディングシュートを叩き込む。伊藤を振り切ったベブのゴールで、ホッフェンハイムが先手を取った。
自力残留のためには少なくとも引き分け以上が必要なシュトゥットガルトは痛恨の先制点献上となったが、80分に反撃へ。自陣中央右寄りの位置で前を向いた遠藤が右足でロングフィードを送ると、反応したティアゴ・トマスが相手をなぎ倒してペナルティエリア左に侵入。左足でゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。試合はこのままタイムアップ。シュトゥットガルトの運命は他会場の結果に委ねられた。
16位ボーフムは、ホームにレヴァークーゼンを迎えた。ボーフムに所属している浅野拓磨はスタメン出場を果たした。逆転での残留のために少なくとも引き分け以上が必要なボーフムは、試合の序盤から攻勢を強める。8分にはレヴァークーゼンのアミン・アドリがドミニク・ハインツを蹴ってしまい、レッドカードで退場処分となる。数的優位となったボーフムは19分、右サイド高い位置でボールを収めた浅野が右足でクロスボールを送ると、走り込んだフィリップ・フェルスターが左足でボレーシュートを叩き込む。ホームチームが前半の早い時間帯に先手を取った。
続く34分にも浅野が躍動。ケヴィン・シュテーガーの蹴った左コーナーキックにファーサイドで浅野が反応し、フリーの状態で右足シュートを沈めた。86分にはシュテーガーが勝利を決定付ける3点目を記録。試合はこのままタイムアップを迎え、ボーフムが3-0で勝利した。
シュトゥットガルト、ボーフムを勝ち点差「1」で追う17位シャルケは、敵地で3位ライプツィヒと激突。シャルケに所属している吉田麻也はベンチスタート、上月壮一郎は負傷の影響もあってメンバー外となった。試合は10分にコンラッド・ライマー、19分にクリストファー・エンクンクに決められ、早い時間帯で2点を追いかける苦しい展開に。それでも、28分にロドリゴ・サラサールの蹴った左コーナーキックからマルチン・カミンスキがヘディングシュートを決めると、後半の立ち上がりには相手のビルドアップのミスを突き、結果的にはオウンゴールで試合を振り出しに戻した。
だが、終盤に差し掛かった82分にはライプツィヒに勝ち越しを許す。エンクンクに左サイドを抜け出され、中央への折り返しをユスフ・ポウルセンに決められた。後半アディショナルタイムにはエンクンクにループシュートを決められ、試合は2-4でフィニッシュとなった。
この結果、ボーフムが14位まで順位を上げ、逆転での残留に成功。1-1で試合を終えたシュトゥットガルトは16位に順位を落とし、昇格プレーオフで残留を目指すこととなった。プレーオフのファーストレグは6月1日、セカンドレグは同5日の開催予定となっている。
そして、シャルケは1年で2部に戻ることとなってしまった。今季のシャルケは開幕5試合未勝利の後、第6節ボーフム戦で初勝利を挙げた。その後は7連敗を喫し、一時は圧倒的な最下位に沈んでいたものの、第18節ケルン戦から8試合無敗と立て直しに成功。だが、序盤戦で失った勝ち点はあまりにも多かった。来季は2シーズンぶりに2部での戦いに身を置くこととなる。
▼降格クラブ
シャルケ、ヘルタ・ベルリン
▼昇格降格プレーオフ出場クラブ
シュトゥットガルト(1部16位)、ハイデンハイムorハンブルガーSV(2部)