ロドリゴ

 ラ・リーガ第37節が27日に行われ、レアル・マドリードとセビージャが対戦した。

 今季のラ・リーガでは既にバルセロナの優勝が決まっており、レアル・マドリードは残る2戦を勝利して2位でのフィニッシュを確定させたい。一方のセビージャは3日後に控えたヨーロッパリーグ(EL)決勝戦に勢いを持って臨むため、勝利が欲しい一戦だ。レアル・マドリードはルカ・モドリッチ、フェデリコ・バルベルデ、ロドリゴらがスタメン入り。ヴィニシウス・ジュニオールやカリム・ベンゼマはメンバー外となった。一方のセビージャもEL決勝戦を見据え、ルーカス・オカンポスやユセフ・エン・ネシリらがベンチスタートに。ラファ・ミル、パプ・ゴメス、ブライアン・ヒルらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりの3分に動く。敵左サイドでボールを持ったB・ヒルのスルーパスから、内側を駆け上がったマルコス・アクーニャがマイナスへ折り返す。ここはトニ・クロースのスライディングタックルに阻まれたものの、こぼれ球を拾ったB・ヒルが左足フィニッシュ。エデル・ミリトンにブロックされたボールをラファ・ミルが押し込み、セビージャが先手を取った。

 その後はセビージャが試合を優勢に進めたものの、レアル・マドリードはセットプレーから試合を振り出しに戻す。ペナルティエリア手前のやや左寄りの位置でフリーキックを獲得すると、ロドリゴが右足で壁の横を狙った右足シュート。GKボノの逆を突いた一撃がゴールネットを揺らし、レアル・マドリードが同点に追い付いた。

 1-1で折り返した後半には徐々にレアル・マドリードがボールを握る展開に。69分にはカウンターから攻撃に出る。自陣で前を向いたクロースがスルーパスを送ると、抜け出したロドリゴがドリブルをスタート。巧みなタッチから冷静に右足シュートを流し込み、レアル・マドリードが逆転に成功した。

 83分にはダニ・セバージョスに対する足裏を見せたスライディングタックルで、アクーニャがレッドカードで退場に。アクーニャはEL決勝戦も出場停止となっており、次節のラ・リーガも出場停止のため、これで今シーズンが終了することとなった。

 試合はこのままタイムアップ。レアル・マドリードがラ・リーガ2連勝を飾り、今季の2位フィニッシュに向けて順調に勝ち点「3」を積み上げた。一方のセビージャはラ・リーガ5試合ぶりの黒星に。ホセ・ルイス・メンディリバル監督就任後の2敗目を喫した。ホームで白星は飾れなかったものの、3日後に控えたEL決勝戦で今季の初タイトルを目指す。

 次節は4日に行われ、レアル・マドリードはホームでアスレティック・ビルバオと、セビージャは敵地でレアル・ソシエダと、それぞれ対戦する。

【スコア】
セビージャ 1-2 レアル・マドリード

【得点者】
1-0 3分 ラファ・ミル(セビージャ)
1-1 29分 ロドリゴ(レアル・マドリード)
1-2 69分 ロドリゴ(レアル・マドリード)