トーマス・トゥヘル

 バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督が、27日に行われたブンデスリーガ最終節のケルン戦を振り返った。同日、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。

 最終節を前に首位陥落となった2位バイエルンは、首位ドルトムントを勝ち点「2」差で追いかけるなかで迎えた今節のケルン戦。リーグタイトル獲得のため、この試合での勝利が必須条件となったバイエルンは、8分にキングスレイ・コマンのゴールで幸先よく先制に成功したものの、81分に同点に追いつかれる。それでも、諦めなかったバイエルンは89分、ジャマル・ムシアラのゴールで勝ち越しに成功し、2-1で勝利を収めた。同時刻にキックオフをした首位ドルトムント対マインツの一戦は1-1のドローに終わり、この結果、バイエルンはドルトムントと勝ち点が「71」で並んだものの、得失点差で上回り、前人未到のリーグ11連覇を達成した。

 トゥヘル監督は試合後、「レロイ(・サネ)がゴールを決められなかったとき、この試合は私が指揮する間の全てのことを集約しているもののように感じた。良いスタートから見事なゴールを決め、リードに値する内容ですべてをコントロールした。リードを広げるチャンスも多くありながら、決めきることができなかった。どうすることもできないエラーや技術的な不正確さもあったが、私たちは再びパフォーマンスを発揮し、ジャマル(・ムシアラ)がまたやってくれたんだ」と振り返り、勝ち越しゴールを決めたドイツ代表FWには賛辞を送った。

 さらに、劇的なリーグ優勝となったことについては「何とも言えない感じだ。私たちはもっと高い目標を持って、もっと集中しなければならない。それでも、選手やバックルームのスタッフのことを思うと、嬉しいよ」と喜びを露わにした。