将棋の第8期叡王戦五番勝負第4局が5月28日、岩手県宮古市の「浄土ヶ浜パークホテル」で行われている。藤井聡太叡王(竜王、王位、棋王、王将、棋聖、20)と菅井竜也八段(31)の対戦は、午前9時からの対局が千日手指し直しになると、その指し直し局も再び千日手が成立。まさかの2度目の千日手となり、解説者もファンも驚きを隠せず騒然となった。再度の指し直し局は先後を入れ替え、午後7時15分から菅井八段の先手番で指される。
シリーズは藤井叡王の2勝、菅井八段の1勝で推移。防衛に王手をかけている藤井叡王が本局で決め切るか、挑戦者の菅井八段がカド番をしのいでフルセットに持ち込むか、大熱戦が繰り広げられている。1度目の千日手局は、菅井八段の先手で「三間飛車」の戦型に。序盤戦で同一局面が4度出現し、午前10時51分に44手で千日手が成立した。
指し直し局は、先後を入れ替えて藤井叡王の先手番に。後手の菅井八段が再度三間飛車を志向すると、互いに一歩も譲らない大激戦の中、終盤戦で同一局面が4度繰り返され、午後6時32分に116手で千日手が成立した。まさかの展開に、ABEMAの解説陣も「まさか!」。視聴者も「二千日手キター!」「えええええ」「これ終わるの?」「どうなるの?」「将棋こわい…」と騒然となっていた。
1局で2度の千日手は、2011年のNHK杯テレビ将棋トーナメント 永瀬拓矢王座対佐藤康光九段戦のほか、直近では昨年6月に行われた棋聖戦五番勝負第1局 藤井聡太棋聖対永瀬拓矢王座戦がある。
指し直し局は午後7時15分から先後を入れ替えて、菅井八段の先手番で行われる。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【消費時間】
藤井聡太叡王 3時間58分
菅井竜也八段 3時間52分
(ABEMA/将棋チャンネルより)