ラ・リーガ第37節が28日に行われ、バルセロナとマジョルカが対戦した。
4シーズンぶり27回目となるラ・リーガ制覇を既に決めているバルセロナにとって、今季のホーム最終戦となるゲームだ。今季限りでの退団が発表されているセルヒオ・ブスケツ、ジョルディ・アルバの両選手は共にスタメンに名を連ねており、“レジェンド”2名の『カンプ・ノウ』でのラストマッチを白星で飾りたい。一方のマジョルカは既に今季のラ・リーガ残留を決めており、残り2試合の成績次第では来季のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)に出場できる可能性を残している。アウェイゲームに限定すると現在3連敗中となっているが、今季のチャンピオンを相手に勝利を掴めるだろうか。
試合はキックオフから1分も経たない内に均衡が破れる。右サイドに開いていたアレハンドロ・バルデとのパス交換から、敵陣中央でボールを持ったブスケツが斜めのパスを付けると、引いてきたロベルト・レヴァンドフスキがダイレクトで背後のスペースへ流す。抜け出したガビが中央へ折り返すと、詰めていたアンス・ファティが流し込んだ。ホームチームが早々と先手を取っている。
開始直後に失点を喫したマジョルカは14分、バルデに対するアマト・エンディアイエのスライディングタックルがレッドカードの対象となる。早い時間帯で10人での戦いを強いられることとなってしまった。このプレーでバルデはプレー続行が不可能となり、セルジ・ロベルトがピッチに送り出されている。
その後もバルセロナのペースで試合が進むと、24分には左サイドから華麗な崩しを披露。ペナルティエリア左角でボールを持ったA・ファティがマイナスへ落とすと、前を向いたフレンキー・デ・ヨングが中央にパスを差し込む。レヴァンドフスキがダイレクトでスペースに落とすと、3人目の動きで飛び出したA・ファティがゴールネットを揺らした。前半はこのままバルセロナの2点リードで終了している。
後半に入っても試合の様相は変わらず、バルセロナがボールを保持する展開に。70分には敵陣でクリアボールを回収した2次攻撃で、ブスケツが右へショートパスを繋ぐ。ジュール・クンデを経由して右サイドでパスを受けたウスマン・デンベレが右足で中央へ送ると、最終ラインの手前で前を向いたガビが左足を振り抜いた。強烈な一撃がゴールに突き刺さり、バルセロナが勝利を決定付けた。
試合はこのままタイムアップ。終始ボールを握って完璧な試合運びを見せたバルセロナが、ラ・リーガでの連敗を「2」でストップ。改修前の『カンプ・ノウ』ラストマッチで完勝を飾り、ブスケツ、J・アルバと2名の“レジェンド”のホーム最終戦に花を添えた。
次節は6月4日に行われ、バルセロナは敵地でセルタと、マジョルカはホームでラージョ・バジェカーノと、それぞれ対戦する。
【スコア】
バルセロナ 3-0 マジョルカ
【得点者】
1-0 1分 アンス・ファティ(バルセロナ)
2-0 24分 アンス・ファティ(バルセロナ)
3-0 70分 ガビ(バルセロナ)